トランプ大統領が日本の消費税に「相互関税」?
 (出典:2025年2月18日 アゴラ)
先週、トランプ政権は外国産(日本も含む)の鉄鋼とアルミニウムに対して、25%の高い関税をかけると発表しました。
また、トランプ大統領は「日本の消費税(10%)も関税の一つだ…」と、日本との貿易赤字を減らすために減税させる可能性さえ出てきました。今、SNSでは消費税の減税を強く主張するユーザーが多いですが、そのことを日本の主要メディアは全く報道していません。
「アメリカ・ファースト」がブレないトランプは、外国である日本の現状について口出しすることは内政干渉です。しかし、もしトランプに「消費税をゼロにしろ…」と強制されたら、石破政権や財務省はそうするしかないわけです。
もはや日本人にとっても「救世主」になりつつあるトランプですが、ほんの数ミリで銃弾を避けたり、就任後に政府機関を閉鎖して無駄金を大幅削減し、何とか連邦政府の財政を破綻させないようにしています。
トランプ大統領「宗教の自由がないところに自由な国はない」
 (出典:2025年2月10日 アゴラ)
しかし、トランプにとって最も重要なことは、アメリカ国民のメンタリティを1776年に戻すことです。そもそも、白人を中心とした西洋文明はキリスト教を中心に発展し、神学から哲学が生まれ、哲学から自然科学が生まれたとされています。
また、文化・芸術や民主主義、そして資本主義が生まれました。ただし、ヨーロッパ諸国で信仰の熱は冷めており、キリスト教は日本の仏教のようになっています。例えば、フランスはカトリックでしたが、フランス革命で信仰しなくなりました。
日曜日の礼拝で教会に行く人は10%以下であり、特に知識人は信仰を持たないことがステータスのようになっています。また、イギリスやドイツでも同じことが起きており、南米でも習慣や伝統の一部(過去の遺物)のようになっているのが現状です。
なぜアメリカには熱心なキリスト教信者が多いのか。シンプルな答え
 (出典:2019年1月10日 現代ビジネス)
私は、1980年代から2000年まで基本的にアメリカに長く滞在していましたが、信仰心に満ち溢れている人たちと多く触れ合った経験があります。今、アメリカの人口は約3億人ですが、1/3はカネを信仰し、1/3は日本人のようにたまに寺や神社に行くように教会に行きます。
そして、残りの1/3は福音派(バプテストやメソジスト)の教会に所属しており、聖書をよく読んでおり、日曜日には家族と一緒に礼拝に出席している人たちです。実は、この1/3の人たちがトランプの支持者であり、新しい国づくりに協力しています。
25年前まで私はサンフランシスコ市内にあるバプテスト教会に通っていましたが、なぜアメリカには多くの教会があるのかと言えば、移民や移住者を受け入れる仕組みであり、様々な場所から来た人びとが人間関係をリセットし、新しいスタートを切ることができるからです。
私は大学生の時、英語と日本語の礼拝サービスを提供していた教会に通っていました。人種や老若男女問わず様々な人たちと交流を持ち、日系を含めアメリカ文化を体感することができました。だから、英語を読まない(読めない)日本人は理解しにくいと思います。
今、トランプ革命が日本を含め世界を大転換させていますが、おそらく聖書やキリスト教について知らないと何も理解できないのは明らかです。何の根拠もなしに、「自分だけは特別だから…」などと米の備蓄や防災対策もしない日本人は間違った神仏を何となく信じています。
トランプ氏、聖書に手置かず就任宣誓が話題に 検索急上昇
 (出典:2025年1月21日 Reuters)
さて、トランプは昨年のペンシルベニア州バトラーでの暗殺未遂事件以降、「神への信仰」について言及することが増えています。アメリカの強さは信仰心にあり、MAGA(再びアメリカを偉大な国へ)を実現するには神への信仰心を復活させる必要があると語っています。
今から25年前の2000年、クリスチャンであった私は日本に帰国し、すぐに札幌市内で複数の教会を訪問しました。ところが、教会に来ている人たちの中には病気がちな人が多く、社会的に弱い人たちの「避難所」という印象を受けました。
結局、正式に教会のメンバーになるには所属先を移転する手続きがあるとかで、私は教会には通っていません。今から120年以上前、札幌農学校(現在の北海道大学)を卒業した内村鑑三が、無教会主義(Non-church Movement )という活動を始めました。
つまり、一つのキリスト教信仰のあり方を提唱したわけですが、プロテスタントの精神を継承しています。具体的には、カトリック教会のような洗礼・聖餐などの必要性がないということで、何をしていても、どこにいても信仰心を守るという考え方です。
もう25年も自分がクリスチャンであると言えなかった私は、トランプ革命によって人生が大きく変わることを期待しています。しかし、日本に居続けている以上、これからも理不尽なことばかりに見舞われると思います。
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