COVID-19 CORONAVIRUS PANDEMIC(世界各国の感染状況)
 (出典:worldometer)
新型コロナウイルス国内感染の状況
 (出典:東洋経済Online)
日本の新型コロナウイルスの致死率は、5%以上の欧米諸国の数字と比較するとたったの2%前後と半分以下なのが現状です。
この数字は、インフルエンザの致死率の0.1%の20倍となっていますが、動画で観た中国・武漢やイランのように感染者が、突然倒れて命を落とすという状況ではないわけです。
日本では、症状が出ていない感染者のほとんどは「普通の風邪」程度の軽症でしかなく、数日で回復しています。しかし、だからといって決して安心してはならないように思います。なぜかと言えば、無症状であっても長期的な慢性疾患に苦しむことになる可能性があるからです。
さて、このような新型コロナの蔓延はいつまで続くのでしょうか?本当に有効なワクチンが開発され、今年までに感染拡大が収束するのでしょうか?それとも、ワクチンが効かない危険な突然変異が始まり、世界的な感染拡大(パンデミック)はさらに拡大するのでしょうか?
How the pandemic might play out in 2021 and beyond
 (出典:2020年8月5日 NATURE)
そのような状況の中、世界的に権威のある自然科学誌の「ネイチャー」は「2021年以降、パンデミックはどうなるのか?」という題名の論文が掲載されました。この論文によると、「新型コロナのパンデミックが早期に収束する兆候はなく、蔓延は長期間続くだろう」と書かれています。
現在、新型コロナに感染した経験のある人々の体内で検出される抗体は、1ヵ月だけで75%も減少することがわかってきました。つまり、有効なワクチンが開発されたとしても、ワクチンでできた抗体の持続期間はかなり短くなり、意味がないということです。
そのような点で考えていくと、新型コロナの世界的な感染拡大が少なくとも3年続くと分析する「ネイチャー」の予測も肚に落ちる気がします。この論文では、持続性のある免疫ができるかどうかや季節的な流行があるかどうかがポイントとなっています。
また、政府や国民が正しい選択を選べるかどうかなどの条件によって今後の感染拡大が左右されることになるので、一律に予測することは難しいと分析しています。ネイチャー誌の予測は以下の通りです。
「2021年6月、新型コロナの感染拡大は減少しつつも拡大は続き、何度も実施されるロックダウンが、日常のニューノーマルになる。抗体の持続期間が、6ヵ月程度続く有効なワクチンが開発されるが、国家間の争いから交渉は難航し、ワクチンの流通に遅れが出る。その結果、世界で約2億5000万人が感染し、約175万人が命を落とす。」
さらに、この論文では条件によって2025年までは、世界中で感染拡大が継続されると予測しております。実は、欧米諸国のメディアではこれから3~5年続くと報じている場合が多く、経済復興には5年以上かかるかもしれません。
現在と10カ月後の予測を比較すると、感染者数と死亡者数の予測値はあまりにも高いと思います。これまで様々なAI(人工知能)による予測データを見てきましたが、実際の数値は公式発表よりも少なくとも5~10倍は多く見積もられているように考えられます。
山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信
 (出典:2020年7月29日 山中伸弥による新型コロナウイルス情報発信)
日本の感染率と致死率は、欧米諸国と比べると相対的に低い傾向が見られますが、感染はこれからも拡大する予測が出ています。ネイチャー誌に掲載された10カ月後の予測は、これから寒くなる日本にも当てはまるかもしれません。
新型コロナは、インフルエンザのように季節的な流行性感冒となり、2025年までは毎年のように感染拡大を繰り返す可能性があります。北半球では、これから冬がやってくるのでさらに大変なことになるというのが私たちAtlasの予想でもあります。
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