米海兵隊、30年までに「トマホーク」大隊新設へ 日本配備は見送り
(出典:2023年4月20日 Yahooニュース)
アメリカとの安全保障条約で同盟関係にある日本は、アメリカの属国であると言っても過言ではありません。
現在、日本の防衛費はGDPの1%(約5.5兆円)ですが、2027年までに2%(11兆円)にするようアメリカから圧力をかけられています。岸田政権は、専守防衛などという方針を捨てていますが、「敵基地攻撃」のために時代遅れのトマホーク(ミサイル)は見送ることにしたようです。
そして、アメリカの「オフショアコントロール戦略(東アジアの軍事的緊張が高まった場合、中国の海上貿易を阻止し、軍事的な破壊行為ではなく経済的な消耗戦で事態を沈静化し、全面戦争を回避する)」に乗せられているわけです。
もし中国が台湾を侵攻した際、日本の自衛隊が先頭に立って対応せざるを得なくなっています。つまり、米中が戦争に発展するのを避けるのが日本の役割であるということです。ちなみに、防衛費の増額に反対しているのは日本共産党とれいわ新選組だけです。
【防衛銘柄】防衛省と契約高が多い20社 三菱重工、川崎重工以外に意外なメーカーも
(出典:2023年2月14日 AERAdot)
今回の統一地方選挙では「日本維新の会」が議席を増やしましたが、有権者のほとんどが「今、起きていること」を知らないのは明らかです。世界各国が防衛力と軍事力強化に向かう中、宇宙ビジネスを含む軍事産業への投資は増えていくことが予想されます。
なぜかと言えば、世界各国の年金基金やファンドが、軍事関連の上場企業への投資を始めているからです。日本では、戦闘機を開発している三菱重工や潜水艦、ヘリコプターを製造している川崎重工の他、細谷火工や豊和工業など株価が乱高下する傾向があります。
国際情勢が不安定である以上、軍事産業も安定して成長できるビジネス環境ではないのかもしれません。結局、ロシアがウクライナに侵攻することを誰も予測できなかったように、中国が台湾に侵攻する(させられる)ことは予測できません。
日本では、未だにウクライナが優勢と思い込んでいる人たちがいますが、1年も戦争が続くと国民の間にも厭戦(戦争を嫌がる・飽きる)気分が起きるものです。戦争に巻き込まれる立場の日本ですが、国民の多くが楽観的に考えて生活しています。
だから、巨大地震やシーレーン封鎖に備えた食糧備蓄は3日分しかなく、家庭菜園など自給自足で乗り切ろうとする概念さえ持っていません。北海道では、ゴールデンウイークが終わる頃にようやく種まきが始まります。
札幌市ホームページ:農家等が開設する認定市民農園
(出典:2020年4月15日 札幌市)
今年は、貸農地を借りて作物を育てたり、自宅の庭を耕して物価高に対応する人たちが増えてくるものと考えられます。家と会社の往復だけで、何の準備もしていないのであれば、それはもうリスクでしかないことをお伝えしたいと思います。
今後の出口戦略として、会社を退職(レイオフ)してフリーランスになったり、起業するということもイメージしていくことは重要なことです。毎月の給与(+ボーナス)だけで本当に生活が維持できるのか、自分の年齢やスキルなどをもう一度見直すことも必要です。
腸の健康を左右する「善玉菌」と「悪玉菌」
(出典:2022年4月1日 腸活ナビ by ビオフェルミン製薬株式会社)
一方、会社経営者やすでに独立している人たちについてですが、政府や自治体、大企業に依存せずにここまで来た人たちには借金がなく、何とか周囲に助けてもらいながら豊かな人生を歩まれているように思います。
腸内環境に「善玉菌」と「悪玉菌」が存在しているように、日本社会にも「善神」に憑りつかれたことで「善意」で会社を運営している人がいます。それに対して、「悪神」に憑りつかれたことで「悪意」があることを前提で仕事や生活をするなら、これからの人生に期待はできないと思ってください。
実際に、昭和の時代に裕福であった人たちの多くが「悪意」に満ちていましたが、「善意」の人たちは慎ましく生きていました。しかし、令和の時代はその逆であり、「善意」が前提で仕事や生活をしている人は豊かな人生を送っています。
しかし、昭和の悪意に満ちた生活が名残り惜しいと感じている老人たちは、これからさらに資産を減らしていきます。そもそも、米ドル資産を保有している時点で逃げられないわけです。英語を読まない(読めない)のにアメリカに依存している矛盾は、これから解消されていきます。
「普通の日本人」にとって私の考え方が参考にならないのは、これからも政府や自治体、大企業に依存できると思い込んでいるからです。基本的に、麻酔を打たれているので何が起きているのかがわからない状態が続いているだけです。
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