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2016年11月8日の夜、インド全土の衝撃が走りました。「今夜、高額紙幣は法定通貨としての効力を失う」と突然、モディ首相が宣言しました。
廃止された高額紙幣は1000ルピーと500ルピーで、日本でいうと1万円札と5千円札です。インドでは、この2種類の高額紙幣が紙幣の流通の8割を占めていました。そんなよく使う高額紙幣を突然廃止すると宣言したわけです。
しかも、衝撃だったのが猶予が4時間しかなく、4時間後に「1万円札と5千円札が使えなくなる」とインドでは現実として起こりました。流通の8割を高額紙幣が占めていたので、みんな少額の紙幣を引き出そうと銀行のATMに殺到するという騒ぎになったということです。
インド、パキスタンに操縦士の解放要求 カシミールめぐり緊張が激化
再び、核保有国のインドとパキスタンの間で緊張が高まっています。3年前の高額紙幣（1000ルピーと500ルピー）の突然の廃止によって大打撃を与え、モディ政権の支持率が落ち込んでおり、ここで危機感を煽る必要性があるともの思われます。
米朝首脳会議を終えたばかりの北朝鮮もそうですが、インドでさえ核ミサイルを保有した今、どちらの方向へ転ぶのか全くわからなくなっています。
インドでは、未だにカースト制度の影響が強く、国内の上層部はアーリア人と呼ばれており、混血のために普通よりも白人に近い顔立ちをしています。モヘンジョ・ダロやヒンドゥー教をつくったインドは文明という世界の屋台骨を立ち上げましたが、結局、人種的には原住民のドラヴィダ人で最下層に押しやられています。
インドの縄文時代には、一万年以上も平和な時代がありましたが、その後はイギリスなどの西洋人やユダヤ人が植民地政策で侵略してきました。まるで現在の日本と同じ社会構造がインドにもあるということです。
最も重要なことは、この文化のしがらみを帳消しにできるかどうかです。世界中に核兵器が開発できるようになった今だからこそ、私たち人類が生き残るための持続可能性を決める事態となりつつあります。
米朝首脳会談は決裂、合意なし－米報道官
さて、今回の米朝首脳会談でも北朝鮮の非核化についての合意ができませんでした。このままでは2020年11月のアメリカ大統領選でのトランプ大統領再選はまずないわけです。いわゆるトランプ・マジックを出すことはできなかったということです。
「耐えている」「すでに危機状態」…北朝鮮の制裁の影響に対し交錯した分析
一方の北朝鮮の金正恩委員長も国内の食糧危機が迫っており、国民を食わせられなくなればその立場も危うくなりそうです。今回の会談は、この2人の権力の分水嶺になる可能性があり、ここを超えられないと落ちることになるのは明らかです。
その試金石が「北朝鮮の核ミサイル問題」というわけで、トランプ大統領はこれまでとは全く異なるレベルへと何とか脱出を図ろうとしています。ところが、アメリカのマスメディアにはこのレベルの違いがわかっていません。
マスメディアというのは、結局、カネだけに興味があるわけで、トランプ大統領の交渉概念である次元や空間というあの世とこの世を一緒にしてしまっているところがあります。
これまで2年に及ぶトランプ大統領の交渉概念というのを考えてみると、同じ局面では帳尻が合わないですが、「出る」と「入る」という「出入りの法則」によってバランスを整えていることがわかります。
これがわかる方というのはそういないわけですが、アメリカを救うにはもはやその方法しかないために、それに合う人格を持つドナルド・トランプがあえてアメリカ大統領として選ばれたということです。
トランプ大統領としては、環日本海経済圏（日本＝中国＝ロシア＝朝鮮半島）を繁栄の経済圏にすれば北朝鮮の核問題は消滅すると考えているように思います。つまり、東アジア全体がこれまでとは異なるレベルへと上昇していくためにあれこれ手を尽くしているということです。
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