私自身、最近最も勉強になったことは、「人は脳で平均的な物事を考えている」という事実です。しかも、体は現実的に反応し、動いているということも新たに知りました。
つまり、脳で数を数えるということは、単に社会的な物差しで物事を測っているだけでしかなく、現実の世界では、体が反応して動いているために、どうしても現実世界とのズレが生じてしまうということです。
例えば、小学生の時に習った数学で使うπ(パイ)は無理数で3.14……と、小数点以下が永遠と続くと覚えているはずです。永遠に続くということは共鳴先が永遠に定まってないということを意味しています。
物事が存在するのは、それを見ているヒトとモノがお互いに共鳴し、先が定まっているからです。それなのに「3.14……」などと永遠に定まらないというのは、脳が社会的に測ることから計算上は共鳴先が定まらないだけのことです。
例えば、物理学では「宇宙は膨張している」という話をしています。しかし、それは脳での計算上の話であって、実際、膨張してはいません。とにかく、人が考えた数学というのは、完全に間違っている手段ということが明らかになりつつも、未だにズレた計算式で宇宙を観測しているわけです。
いずれにしても、重要なのは脳よりも体であるということは明らかです。ちなみに、延髄によって直流から交流に変換していることは、延髄自体がインバーターの役割を果たしています。ちょうど周波数の異なる交流を発生させる電源回路装置のようなものです。
インバーターは、制御装置と組み合わせることなどにより、省エネルギー効果をもたらすことも可能です。これまで多くの医者の話では、「脳波の周波数が高いから頭が良い」などと言ってきましたが、実は逆であって、「周波数が低い方が、情報の伝達量が多いから頭が良い」と考えるべきです。
このように、科学というのは未だに未発達の状態にあるため、今でも真逆を学校教育やマスメディアを通して伝わっているようです。意外にも多くの方に知られてないことは、どんなに科学が発達し、インターネットや人工知能全盛の世の中になったとしても、現代科学では「人の意識」を解明することはできないということです。
First cephalosomatic anastomosis in a human model
今後、さらに科学が進み、脳に関して全て解明できたしても、「人の感覚」がどこにあるのかを解明できないことが分かりました。つまり、脳内物質を研究し、その動きの法則性を調べても、現代科学の思想そのものが行き詰りつつあります。
この「現代科学の思想」とは、1990年頃の哲学者デイヴィッド・チャーマーズ氏が提起した問題なのですが、「ハードプロブレム(難しい問題)」とも呼ばれており、科学の未解決問題となっています。この問題は、特に脳科学者たちに大きな衝撃を与えたとされています。
これまで、人の意識は脳の仕組みを解明さえすれば、起源も解き明かされると科学者たちは考えていましたが、ついに否定されたということです。なぜなら、右手を動かす時は右手を動かしたいと思うから動くからです。脳よりも意識が先に命令していることが分かります。
また、歩きたいと思うからこそ最初に足が動くことからも、脳より先に意識が物質に影響を与えているということになるわけです。これは「ハードプロブレム(難しい問題)」として未解決である物理学ではもはや取り扱うことができなくなっています。
要するに、意識というのはすでに物理学の範囲外であって、意識という存在の前に完全に降参してしまいました。当然、私には意識がどこから来ているのかを説明することはできません。そして、これからも説明できる自信はありません。
しかし、人というのは理論的なことばかり考えていくことで、どんどん本質から遠ざかっていることは明らかです。だからこそ、たまに本能のおもむくまま衝動的な行動をする必要があり、そうすることで体からのデータが脳に伝わりやすくなり、正常な判断ができるようになるということかもしれません。
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