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感染者の多い国や地域新型コロナウイルス（30日午前２時）
(出典：2020年3月30日 NHK NEWS WEB）
今回のテーマも、日本のテレビ局や新聞社が報道していない新型コロナウイルスに関する情報についてです。
世界では、新型コロナウイルスの感染爆発によって、世界中の大都市がロックダウン（都市封鎖）され、世界経済の急速な景気悪化や企業ローンの破綻が引き金となる金融危機など、様々な危機的な事態が起こっています。
また、シリア領内ではトルコとロシアの対立や、1バレル20ドル台の原油価格の下落なども新たな局面を迎えつつあります。さらに、アメリカのシェールガス/オイル産業の感染企業破綻による金融危機も始まっています。
私たちは、昨年まで危機が起こるためのトリガーになる可能性についてお伝えしてきました。しかし、新型コロナウイルスによって世界が混乱している今、これらの問題はどれも小さなことに見えてしまっています。
中国で今度は「ハンタウイルス」…ネズミ媒介、急死の労働者から検出
(出典：2020年3月29日 読売新聞）
今回、最も世間の関心が高い新型コロナウイルスについて、日本のメディア（日本語）がほとんど報道していないと思われる、おそらく本命である新たなウイルス「ハンタウイルス」の情報についても詳細が分かり次第、お伝えしたいと考えています。
日本では、東京（首都圏）や大阪（関西圏）を中心に、感染者数がすでに激増している可能性が高いとされています。それは、日本の致死率も見るとよく分かります。日本のマスメディアで報道されていないのが、日本の突出した致死率の高さです。
新型コロナ、生きるか死ぬか 結果からみる致死率18％超の衝撃
(出典：2020年3月30日 Yahooニュース）
日本では、感染者が爆発的に増大するオーバーシュートまでは起こっておらず、感染者数は徐々に増えてはいるものの、3月30日現在のところ1886人となっています。
日本の感染者数は29位で、中国やアメリカ、そしてイタリア、ドイツ、フランスなどの先進国と比較すると、日本はウイルスの蔓延をコントロールできているように見えます。そして、何も手を打っていないのにそれを誇るような政治家の発言も目立っています。
しかし、感染者数の割りには致死率が高いのが現状です。例えば、アメリカの致死率は約1.5％、ドイツの致死率は約0.5％、韓国の致死率は約1.4％、そして日本の致死率は約3.6％となっています。
Coronavirus COVID-19 Global Cases by the Center for Systems Science and Engineering (CSSE) at Johns Hopkins University (JHU)
(出典：Johns Hopkins）
これを見ると、日本の致死率はかなり高いことがわかりますが、約10％のイタリアや約7％のスペイン、そして約5％のフランスよりは低くなっています。これらのヨーロッパ諸国の感染者数は日本の数十倍です。
いわゆる「オーバーシュート」で感染者数が爆発的に増大し、医療崩壊が起こっている国々です。致死率の高さは、医療崩壊の結果であると見ることができます。感染者数の極端な増大から適切な治療を受けられない患者が溢れ、それが致死率を増大させている可能性が高いと思われます。
日本ではこのような医療崩壊は起こっていませんが、日本と同じ1000人台前半の感染者数でまだ医療崩壊の起こってない国々の致死率で見ていくと、アイルランドの致死率は約0.5％、ルクセンブルグの致死率は約0.7％、そしてチェコの致死率は約0.2％に過ぎません。
このようなデータから考えると、日本の約3.6％の致死率は高いと言わざるを得ないわけです。ちなみに、新型コロナウイルスが発生した中国・武漢のある湖北省に致死率は約4.7％です。
WHOが新型コロナの死亡率を3.4％に引き上げたワケ「日本の検査態勢では高齢者が手遅れに」米紙
(出典：2020年3月10日 Yahooニュース）
日本は中国・武漢の数字に近く、医療崩壊が起こっていないにも関わらず感染者数が1000人台であれば、1％未満の致死率となっていなければ整合性が取れません。日本の医療水準の高さから、約0.5％のドイツと同程度の致死率であるはずです。
日本のこの致死率の高さの理由として考えられるのは、感染者数が過小に算定されているということです。つまり、実際の感染者数は現在の10倍以上、実は死亡者数が多いものの、分母の感染者数が低く算定されている結果、致死率が異常に高くなっているということです。
実際、日本国内の感染者数は、1万人以上であるように思われます。繰り返しますが、致死率算定の基礎となる母数がそれより多いということです。もしこれが医療サービスが完備されているようなドイツのような国の致死率（約0.5％）程度であるならば、実際の感染者数は1万人を超えているのは明らかです。
これを実証する手立てはないですが、感染者数が過小に算定されている原因はいずれ明らかになるものと考えられます。新型コロナウイルスの感染を調べるためのPCR検査数が少なく、感染者が発見できていないということです。
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2020年3月30日
