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自民6派閥、事実上自主投票へ
(出典：2021年9月15日 共同通信）
菅首相が辞任し、自民党総裁選挙の結果によって次の政権に替わろうとしています。今、日本の政治が大きく動き始めています。
世界を見渡していくと、日本は予想以上のスピードで国力が衰退しています。アフガニスタン撤退以降、日本はアメリカの支配から少しずつ離れつつあり、同時に中国の影響下に少しずつ入っています。
なぜかと言えば、これまで日本政府をコントロールしてきたCSIS（戦略国際問題研究所）のメンバーが、バイデン政権から相手にされていないからです。首都ワシントンD.C.の政界では、いわゆる「ジャパン・ハンドラー」たちはトランプ政権時代から嫌われているようです。
長年、日米安保の利権をむさぼってきたシンクタンクCSISのロビイストたちは、もはや用済みになりつつあります。だから、今回の総裁選は、自民党内7派閥のうち6派閥で、事実上の「自主投票」にする流れが強まっています。
「菅首相「復権」情報が永田町で飛び交う！官房長官に返り咲きか、二階派の次期会長か」
(出典：2021年9月13日 日刊ゲンダイDIGITAL）
来週24日、菅首相はバイデン大統領のいるホワイトハウスに行くことになっています。表向きは、日米豪印による中国包囲網について話し合うことになっていますが、日米首脳会談でバイデンは菅に河野太郎・規制改革大臣を次期総理大臣にするよう要請するものと考えられます。
自民総裁選､若手議員･党風一新の会が変える構図 当選3回以下の7割､90人が入会する一大勢力に
(出典：2021年9月14日 東洋経済ONLINE）
一方、自民党の若手議員たちにも大きく動き始めています。新しい派閥「党風一新の会」の代表となったのは、最大派閥・細田派（清和会）に所属する「プリンス」福田達夫衆院議員で、父親は福田康夫元首相です。
福田康夫元首相と言えば、首相を辞任する際に「あなたとは違うんです」と述べられたことが印象的でしたが、安倍晋三と違って嘘をつかず、人を騙して陥れることをしなかった政治家でした。1年の短命政権で終わったのは、政治力が弱かったからです。
さて、自民党の若手議員が行動を起こしたことはいいことですが、その中に「安倍チルドレン」が混じっているのが問題です。結局、清和会を離脱しないのなら、安倍晋三と麻生太郎の権力争いから自民党は変わることができないわけです。
このような見苦しい権力争いから清和会議員は全員退場する必要があり、私が最初から指摘していたように実務に向いている菅首相は、再び官房長官に戻る可能性もまだ残されています。
河野太郎が祖父の代から「親中派」であることで、アメリカは高市ではなく、河野を首相にして日本を中国の影響下に一気に押し込もうとしているかもしれません。河野が首相になることを、中国は期待していると思われます。
なぜかと言えば、河野太郎が外務大臣の時に訪中した際、河野が中国に厳しい態度で反発しても中国側は祖父の一郎と父の洋平に免じて、優しく接したと報道されているからです。当然、首相になっても表向きには中国や韓国に対して厳しい態度を取る演出をします。
河野大臣「極めて無礼」 徴用工問題で韓国大使に(19/07/19)
(出典：2019年7月19日 Youtube@テレ東BIZ）
アメリカと一緒に台湾を守ることを前面に押し出し、日本の領土である尖閣諸島を守る発言をすると思います。日本はアメリカの同盟国であり、西側諸国の一員としてこのように発言しなければならなくなっています。
首相になった時の河野は、さらに自民党内の伝統である「保守派の政治家」として、外交政策を行っていくわけです。しかし、ジョージタウン大卒であることから本当は「リベラル左翼」であり、伝統的な「ハト派」ではないことが時間に連れて明らかになってくると思います。
本当の意味での「保守派の政治家」というのは、田中角栄・元首相まで戦後から続いた自民党の政治家のことです。日本は、1970年代まで「日本の良心」と呼べるような国民的指導者が多数存在していたことは確かなことです。
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2021年9月17日
