WHO「新型コロナウイルス、集団免疫まだ獲得されず」
(出典:2020年4月18日 Newsweek)
今回のメインテーマは、日本のテレビや新聞(マスメディア)が報道していない新型コロナウイルスに関する情報です。
安倍政権(日本政府)は、「緊急事態宣言」という自粛策を13都道府県に増やす中、休業補償があまりにも遅いので多くの人が働かざるを得ない状況にあります。テレワークでカバーできる仕事に限界がある以上、出勤せざるを得ない人が圧倒的に多いということです。
さらに、症状がまだ出ていない感染者を公認してしまうと「医療崩壊」が起こる可能性があり、PCR検査は一般的な病院やクリニックでは受けられないままです。その結果、長い潜伏期間で感染者が多数いるのは明らかで、あらゆる場所で集団クラスターが発生しています。
実際に、オーバーシュート(感染爆発)は目前であるのは確実で、私たちAtlasでは国内の感染者が出始めた時に感染者数はすでに1万人以上いるものとお伝えしてきました。そして、最終的には10万人を超えると予測してきました。
現在、感染者数はすでに1万人を超え、数日後には2万人を越える可能性が大きいと思われます。そのような状況野中、とにかく自分と自分の家族、そして友人などが感染しないように最善を尽くすしかありません。
新型コロナウイルス感染に関する経済学研究の概説
(出典:2020年4月8日 早稲田大学)
ところで、このコラムでは安倍政権が行っていることは、「国民を守る」と言いながら、自分たちの「既得権益を守る」ことしかないことを書いてきました。例えば、休業補償問題は「ミクロ経済」で見れば既得権益と国民の戦いです。
一方、「マクロ経済」で見ると自然が多くの人間を殺しているわけであり、ウイルスの後には大恐慌が待っています。大地震や巨大台風と同じで、人類はウイルスには勝つことはないので逃げるしかないわけです。
私は、朝起きると必ず500以上のあらゆる言語で書かれた報道記事を、約2時間かけて読むことを日課としています。しかし、日本のマスメディアの記者たちは英語を読むことを苦手としているばかりか、取材スキルすら失っているように思います。
数え上げればキリがないですが、海外メディアの情報は私たち日本人が感染を防止する上でも知っておくべきです。感染のリスクを最小限に抑えるためには、海外の最新情報を知って身を守る自助努力をすることが必要です。
このような情報を知っていると知らないでは、今後、私たちひとり一人の対応にも大きな違いが出てきます。新型コロナウイルスに関しては、世界中で膨大な情報で溢れており、ウイルスがアメリカ由来である可能性を示す研究結果なども出てきました。
患者から4メートル離れた空気中に新型ウイルス、推奨対人距離の2倍
(出典:2020年4月12日 AFP BB News)
海外からの最新情報としては、日本では感染を防止するための他者との社会的距離は2メートルと要請されていますが、最近の研究では少なくとも4メートルと言われてています。10日で建設された武漢火神山医院では、病棟で約30人の患者を調査しています。
ウイルスは、床と間仕切りに集中して見つかりましたが、患者の咳やくしゃみなどで飛沫が飛び、落下した結果だと考えられています。
さらに、ウイルスはコンピューターのマウスやごみ箱、ベッドの横板、そしてドアノブなどでも発見されています。つまり、触るもの全てに付着しているということです。
ウイルスは、検査で陽性となった患者を治療している集中治療室で働くスタッフの靴底からも見つかっていましたが、病院スタッフが履いている靴が感染を拡大させている媒介となっている可能性があることを示しています。つまり、院内感染の原因の一つであるということです。
また、論文を執筆した研究者が新型コロナウイルスの空気感染の可能性を調査したところ、咳やくしゃみのような飛沫はすぐに床に落下する一方、ウイルスを含んだマイクロ飛沫は空気中に数時間漂うことが明らかとなっています。
患者から4メートル離れた空気中に新型ウイルス、推奨対人距離の2倍
(出典:2020年4月1日 Youtube:NHK//この動画はYoutubeにより削除されました)
通常、飛沫の大きさは1ミリ程度ですが、マイクロ飛沫は1ミリの1/1000と超極小サイズで、これが数時間も空気中に漂うのであれば空気感染の可能性は否定できない結果となります。しかし、微量のウイルスでも感染するかどうかはまだわかっていません。
新型コロナウイルスを特集したNHK特番「マイクロ飛沫感染から分かる予防」では、マイクロ飛沫が空気中に漂う時間は約20分程度と放送されています。密閉した部屋に入る際は、早急な換気が必要です。
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