自分の代わりに会社のマーケティングやマネジメントをしてくれる人材を入社・定着させられるかどうか、その大切な人材を採用できるかどうか、育てられるかどうか、こそが現代の弱肉強食の資本主義で生き残れるかどうかがかかっているといっても過言ではありません。
どのような人材を採用したり、育てればいいのかは人それぞれですが、例えば、新しい事業を展開するのが好きで、それに向いている人材は事業の分野で自分と同じ思考や想念をシェアしてくれる人材を育てたいはずです。
英会話スクールの場合、語学や英語学習に愛着を持っている人材は、そこで自分と同じ考えを持つ人材を育てるはずです。あるいは、外国人や外国文化に詳しい人材はそこで自分と同じ考えを持たせるようにするはずです。
人によってはそのすべてを持っていて、複数の仕事を使いこなしている人材もいます。人材は様々な分野の様々な手法で育てることができますが、重要なのは自分が必死になって動くのではなく、常に人材を働かせるという基本から外れないことです。
つまり経営というのは、自分が働く量を増やすのではなく、「自分と同じ思考や想念をシェアしてくれる人材を育てること」で企業規模を巨大化することに重点を置かなければならないわけです。
仮に自分が育て上げた人材が年間数百万の稼ぎをもたらすようになれば、自分が働くにしてもかなりの経済的余裕がもたらされることになります。果たして、自分同じ考えを持つ人材を採用できたり、育てたりすることなどできるのでしょうか?
結果として、それは可能です。「資本主義の生き残りには自分と同じ考えを持ってもらうこと」ということに気付いた経営者は、早い段階からこのような人材を採用したり、教育することにお金と時間を注いできました。
資本主義の持つ正体に気付いている人材というのは、ただ働いている(Job)のではなく、同じ働くにしても明確に経営者と同じ思考持つ人材をを増やすために働いている(Work)わけです。
自分と同じ考えを持つ人材の採用や教育をする、という考えなかったとしたら、それは非常に危険な生き方ということになります。なぜなら、自分が潰れてしまったら、もう誰も助けてくれないのが現代社会の特徴だからです。
自分と同じ思考を持つ社員とは、自分の代わりに働いてくれる存在ということです。そのような人材は必要であり、今すぐにでも手に入れることができます。そして、それを一刻も早く育てる必要があります。
私自身もまた同じ思考や想念をシェアしてくれる社員を数人抱えています。だから、私はこの25年間、誰にも雇われたことがなく、あくまで私の経験則や主義を社員に伝えることでこれまで生きていけることができました。
あなたが自身と同じ思考や想念を社員とシェアしていないのであれば、すぐにでもシェアを促し、それでもシェアしないのであれば解雇すべきです。それよりもシェアしてくれる人材を採用する準備をすべきです。今すぐにでも取りかかる必要があると思います。
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