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トランプ大統領の支持基盤であるキリスト教福音派と北朝鮮の関係④ 「フランクリン・グラハム牧師と金正恩(キム・ジョンウン)」

更新日 2020年1月8日

 

米国の福音派はトランプ氏を支持しているのか? 実は意見が真っ二つ
2019年12月26日のChristian Todayへのリンク画像です。

(出典:2019年12月26日 Christian Today)

 

アメリカ人なら誰でも知っているキリスト教福音派の「ビリー・グラハム牧師」は、2019年に亡くなり、現在は息子の「フランクリン・グラハム牧師」が引き継いでいます。

 

現在、トランプ政権内には最大の支持層である福音派のリーダーが結集し、この顧問団を率いているのが「フランクリン・グラハム牧師」です。トランプ大統領に最も近い友人として、様々な政策を提言できる立場にいるとされています。

 

「フランクリン牧師」の北朝鮮に対する態度は、父親のビリーと同様に友好外交を主張しています。つまり、全ての問題はアメリカと北朝鮮の代表が交渉で解決すべきだと主張しているというわけです。

 

2018年6月12日、トランプ大統領は急激に強硬姿勢を転換し、北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)と首脳会談をシンガポールで開催しましたが、北朝鮮と交渉するようにトランプを説得したのは「フランクリン牧師」ではないかと言われています。実際に、「フランクリン牧師」はこれまで何度も北朝鮮を訪れています。

 

このように、トランプ政権に近い「フランクリン牧師」も父親の「ビリー牧師」と同様に、北朝鮮に対しては融和的であるわけですが、「フランクリン牧師」が北朝鮮に対して融和的な態度を取る動機について考えている必要がありそうです。

 

米朝首脳会談、キリスト教界の反応は? 会談では北朝鮮のキリスト教徒についても言及
2018年6月13日のChristian Todayへのリンク画像です。

(出典:2018年6月13日 Christian Today)

 

現在、意外にも北朝鮮にはキリスト教徒が30万人ほどいるとされています。北朝鮮には、政府が信教の自由があることを外部に喧伝するためのショー・ウインドウとしての教会はあるものの、国民に信仰の自由は許されていません。

 

金正恩ではなく、聖書の教えを優先するキリスト教徒は長らく強制収容所などに収容されており、政治的に弾圧されているのが現状です。約5万人ほどが収容されているのではないかと見られています。

 

「フランクリン牧師」が、北朝鮮との友好関係を強く主張する理由として挙げられることは、北朝鮮政府を説得してキリスト教徒への弾圧を止めさせたい、という希望があるように思います。「フランクリン牧師」は、このことをアメリカのマスメディアのインタビューで何度も主張しています。

 

第一回米朝首脳会談の直前、「フランクリン牧師」はキリスト教徒の弾圧を止めるよう金正恩に頼むように友人のトランプ大統領に要望していた可能性があります。

 

会談後のトランプ大統領は、「フランクリン牧師」の要望については合意文書には記すことはできませんでしたが、キリスト教徒弾圧の件は首脳会談で取り上げたので、何らかの動きがあるだろうと報告したとされています。

 

当然、キリスト教国でない日本では、このような情報は全く報道されることはありませんが、アメリカの福音派系の新聞者やテレビ・ラジオ番組では大きく報道されています。

 

2017年2月の大統領就任後、トランプ大統領は自分の支持層が望む政策を比較的実現しており、中国への強硬な態度は製造業の国内回帰を期待する製造業労働者の求めを背景にしていることや、イスラエルへの支持は福音派の要求を反映しています。

 

同様に、3回行われた米朝首脳会談や金正恩に対して、トランプ大統領は比較的穏やかな方針を採っており、「フランクリン牧師」を中心とした「福音派」の求める政策であった可能性がかなり高いと思われます。

 

さて、このような背景を知った上で、「クリスチャニティー・トゥディ」という福音派を代表する新聞に掲載された「トランプの排除を求める社説」は、北朝鮮のアメリカに対する「外交カード」である可能性があるということです。

 

社説を書いた編集長が、北朝鮮と繋がりがあるとは思えませんが、私はこの社説の掲載に北朝鮮が「外交カード」として用意していることを証明できないわけです。しかし、金正恩が見返りが与えられない状況に苛立っているのは明らかです。

 

今後、トランプ政権と緊張関係が続くタイミングで、トランプ大統領の支持基盤である「福音派」の団結に亀裂を生じさせるような社説が書かれたことは、北朝鮮が間接的に関与していたとするのなら、トランプ政権を弱体化させることができる可能性があります。これこそ、昨年12月に北朝鮮が述べていた「クリスマス・プレゼント」なのでしょうか?

 

実際に、金正恩には北朝鮮国内のキリスト教徒への弾圧や緩和という「外交カード」を持っているわけです。アメリカとの友好関係を築くことによって、国内のキリスト教徒を守りたい「福音派」を動かすことができます。

 

北朝鮮の「外交カード」は長距離弾道ミサイルだけではなく、「福音派」のこのカードが切られる時が来るかもしれません。

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