人類の共有財産であるべき「教育」による知識や知恵を得る方法が、イギリスとアメリカによって独占されてしまっているように思います。彼らは、「知」を統治するためのツールとして考えています。
特に、日本では学校教育によって全てを歪めているのは明らかです。このような現象を簡単に説明すると、「その人間のレベルは、その地域のレベルによって決定される」ということです。つまり、「類は友を呼ぶ」であるわけです。
例えば、貧しい地域で車を乱暴に運転していても、閑静な住宅街に入った途端に走りが大人しくなるのと同じことです。2,3キロしか離れていなくても、地域環境によって行動パターンは大きく変わります。
当然、行動パターンが全く変わらない頭の固い人間は存在していますが、ほとんどの日本人は周りに合わせて生きているだけなので、行動パターンが変わるのは当たり前です。むしろ閑静な住宅地では、ゆっくり運転しないと安全に運転できないはずです。
このような現象は、世界の至る所で見られます。私が20年以上も暮らしたアメリカはカナダとは隣国ですが、国境を越えた瞬間に運転が変わるのがわかります。カナダではのんびりと運転できますが、アメリカではなぜか後ろの車に追い立てられるように運転しなければなりません。
道路事情だけではなく、料理の味でさえ不味いアメリカと美味しいカナダで異なっています。10キロも離れていない国境沿いにあるシアトル市とバンクーバー市でもこのように大きな違いがあります。
一方、全く同じことが香港と中国本土、そして台湾と中国本土でも起きています。このように、アメリカや中国など覇権国(帝国主義)の定義が、世界中に影響を与えることにならざるを得ないというのが現状です。
実際に、イギリスやアメリカが帝国主義的な思考をなかなか捨てないために、日本を含む世界各国が帝国主義的な思考(グローバリズム)に変えさせられ、他者から奪うことばかり考えて生きるようになってしまっています。
結局、人類の共有財産であるべき「教育」を支配しているのがイギリスやヨーロッパの王族や貴族であって、歴史を振り返ってみても彼ら自身もこれまで壮絶な殺し合いで生き残ってきたため、世界中の人々も基本的に、殺し合いと奪い合いが正義として認識されているように思います。
イギリス海軍の歴史~海賊行為で世界を制し海洋国家を樹立してから
こうして、世界中にあるあらゆる問題が解決不能のどん詰まりにある中、金融市場を操作して他者からカネを奪おうとする「悪行と愚行」のせいで、いよいよカネ(通貨システム)そのものの価値が消えつつあるわけです。
もはや、王族や貴族、国際金融資本などに説教を垂れる暇などなく、政治家や官僚たち、大企業の幹部、そして末端のサラリーマンも全て含めて、さらに経済状況が悪化していくだけなのは誰の目にも明らかです。
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