私は、アメリカ東海岸に4日ほど滞在し、無事に帰国しました。いつものように、今回はたったの4日間でしたが、日本に帰ったことでどのような意識の違いを感じるものなのかと期待していました。
4日間、目まぐるしく都市から都市へ動き回り、すべてのアメリカを見てやろうと睡眠時間を削りながらでしたが、ニューヨークのマンハッタン島とワシントンDCの真ん中以外、どこに居てもとにかく白人がいないことに気づきました。
一方、アフリカ系アメリカ人やヒスパニック系アメリカ人、そしてイスラム圏から来たと思われる移民の姿をよく見ました。日本では私たちの想像以上に少子高齢化が進んでいるわけですが、若者たちの姿をまだ見ることはできています。
ところが、赤ん坊が生まれることが少ないことはあまり知られていません。アメリカにおいて白人層は日本人と全く同じ道を歩んでいるということになります。実は、少子高齢化というのは日本だけのことであることが明らかになりました。
以下は、2018年7月時点のデータですが、日本以外は急激に人口が増えていることがわかります。2015年4月からの3年間で中国は人口が2千万人も増えており、インドはたったの3年間で6千万人も増大しています。
世界人口4位のインドネシアは3年で1千万人も増えており、2億6千万人を超えています。フィリピンは今年1億人の大台を超え、ベトナムもそろそろ1憶人を突破しそうです。タイも7000万近くまでに迫っています。
ASEAN(東南アジア諸国連合)を一つの国だと考えると、すでに人口7億人の市場になりつつあります。そして、インドの隣にあるパキスタンも2億人を超え、イランやトルコも8000万人を越えてきています。
他にもアフリカ諸国の増加が目立っています。エチオピアが1億人を超え、エジプトも1億人目前です。ナイジェリアはすでに2億人近い人口を抱えており、爆発的に出産率が高くなっています。この60年で世界人口は44億人も増えています。
2017年6月時点の最新統計では、世界の人口は76億人もおり、毎年約8300万人の増加を記録しています。推定で、2030年までに86億人、2050年に98億人、さらに、2100年には112億人に達すると予測されてます。
一方、人口が減少しているのは日本と少子高齢化と移民政策に失敗したスペインやイタリア、あるいは移民政策そのものを拒否している東ヨーロッパ諸国の一部だけです。というわけで、日本は少子高齢化によってむしろ逆行しているわけで、日本だけは例外であり、日本の常識は世界の非常識という構図がここでも見ることができます。
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