2024 will put a spotlight on the global state of democracy as more people than ever head to the polls (2024年は、これまで以上に多くの人々が投票に向かうため、世界の民主主義の現状にスポットライトが当たることになるでしょう)
(出典:2023年11月14日 The Economist)
今回はデジタル版でも読めるようになった「The World ahead 2024」ですが、編集者のトム・スタンデイジは今回は「人生はすぐにやってくる。武力紛争の激化、世界のエネルギー資源地図の刷新、人工知能の急速な進歩など、世界は変化しつつある」というコメントを残しています。
コロナ騒動からウクライナ戦争、そしてイスラエル戦争を引きこしたディープステート(DS)側のメディアであるエコノミスト誌を読んでも、もはや意味がよくわからなくなってしまいました。ただし、2024年に彼らが予定しているシナリオであることから、主張していることをまとめました。
今回もトップ10のテーマが選ばれて世界中の読者が選挙形式で投票しています。私は英語→日本語に翻訳しましたが、スタンデイジのニュアンスとは多少異なる可能性があることをご理解ください。
1. Vote-a-rama!(投票してください) 2024年は、史上初めて世界人口の半数を超える約42億人が住む国々で70を超える選挙が行われる予定です。しかし、かつてないほど投票数が増えても、必ずしも民主主義が高まるわけではありません。多くの選挙は自由でも公正でもないでしょう。
2. America's global choice.(アメリカの世界的な選択) 2024年11月にはアメリカ大統領選挙が実施される予定ですが、ドナルド・トランプが再選されるとその影響は世界中に広がり、気候変動政策からウクライナへの軍事支援に至るようになります。実際に、3月にはロシア大統領選挙も実施される予定ですが、ウラジミール・プーチンの運命はロシアの有権者よりアメリカの有権者に依存しているかもしれない。
3. Step up, Europe. (ヨーロッパを応援する) ヨーロッパは、長期的にウクライナへの軍事的・経済的支援を行うために、最終的にはEU加盟に向けた具体的な計画を立てる必要があります。これは正しい行動であり、トランプが再選した場合、支援をやめるリスクを防ぐことにもなります。
4. Middle East turmoil. (中東の混乱) ハマスによるイスラエル攻撃と、イスラエルによるガザ地区への報復攻撃で、世界中の人々がパレスチナ人を応援するようになりました。今後、戦争は世界全体に広がるのでしょうか、それとも平和に向かっていくのでしょうか?世界覇権国のアメリカは、問題解決するために試練を乗り越える必要があります。
5. Multipolar disorder. (多極性障害) 近年、台頭する中国との競争を重視したアメリカの計画は、あえなくウクライナとイスラエルでの戦争によって頓挫しました。その他、中央アジアや西アフリカでも紛争が起きていますが、アメリカ覇権の衰退でさらに世界は不安定になっていきます。
6. A second cold war. (第二次冷戦) 不動産バブルが崩壊した中国では、経済成長が鈍化し始め、アメリカとの台湾をめぐる緊張感や先進技術の規制が継続されると「新冷戦」に突入する可能性があります。米中に対して、いわゆる「グローバルサウス諸国」がどのように反応するかに注目してください。
7. New energy geography.(新しいエネルギー地理学) いわゆる「クリーンエネルギー」への移行によって、リチウムや銅、ニッケルなどの鉱物資源を上手に活用する国が次の主役となりますが、石油や天然ガスなどの化石燃料を使用し続ける国は脇役どころか、敗者になる可能性があります。2024年は、「グリーンラッシュ」という単語が頻繁に使われるようになります。
8. Economic uncertainty.(経済的な不確実性) 2023年の欧米経済は予想を上回りましたが、景気後退が回避されたとしても金利が高いことは企業・消費者双方にとって大きな負担となるでしょう。銀行と不動産会社の経営破綻と、中国がデフレ経済に突入する可能性があります。
9. AI gets real.(AI 社会の現実化) 2024年は、企業はAIを導入しますが、政府は規制を強めるので技術者が規制に合わせて問題点を改善する年になります。また、AI が人材を面接するというリスクや、選挙に導入されると不正が起きやすくなるという懸念が広がっていきます。
10.Uniting the world? (世界統一?) 2024年は、パリ五輪やクリケットのワールドカップが開催されますが、一時的にイデオロギーの違いなどを忘れて互いに楽しむことになるでしょう。ディープステートが完全に崩壊する可能性もあり、世界中で大混乱が起きるかもしれません。
要するに、2024年にトランプとプーチンとの戦いに破れたDSが崩壊しますが、残党たちの抵抗は続き、世界中で社会混乱が起きるということです。日本のことについては触れられていませんが、アメリカと中国で政変が起きれば影響が及ぶことになります。
これまでDSに従って人生を優位に立たせてきた人たちの多くは、仕事を失い、資産を減らしていくのは避けられないと思います。それでも何とか生き残ることができれば、まだやり直しがきくかもしれません。
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