デキるビジネスマンはやっている「業界の未来を予測する」驚きの技術
今回のメインテーマは、来年2020年に起きる可能性のある出来事です。今年、世界中ですでに起きているデモや暴動は、さらに来年にも拡大していくことになるのは明らかです。
そういう意味で2020年は激動の年になると予測したとしても、最も難しいのはその出来事が「何月、何日、何時」に起きるか、です。私自身、今年だけでも予測が外れたことはありましたが、時期がズレたこともあったように思います。
このように、出来事が実現するタイミングまでも予測すること自体、あらゆる言語で報道記事をくまなく分析・解析しても難しいことがわかるはずです。2017年頃の私は、過去の大きな出来事が起こった日時のチャートを参考にしていました。
しかし、いわゆるフラクタルだけではデータが少なく、具体的に何時なのかは予測することが未だに困難なままです。分析して予測された出来事がその年のその月に起こらず、何年かズレて起こったことはあります。
だから、翌年や翌月に起こることがあるわけでもないことに注意していただきたいと思います。未来に起こるべき出来事というのは、すでに誰かがその種を蒔いているわけで、そのことから皆さんも自分で考えることができる「情報リテラシー力」を身につけてほしいと願っています。
まず、「中国の未来」についてですが、今、香港で起こっている抗議運動というのは、これから始まる大きな革命であると私は考えています。2013年頃、習近平が始めた「反腐敗運動」も革命運動の一部であったように思います。
なぜ中国で革命が必要かと言えば、日本の安倍首相を見ても分かるように、必ず国のトップが政治を私利私欲のために利用して腐敗するからです。習近平主席は革命には勝ちましたが、だから次の革命によって打倒される運命にあるわけです。
今回、中国というのは、やはり革命の国であることが確認できました。香港の人たちが「これは革命だ!」と宣言していることからも、革命は中国が持つ本質的な問題で、勝てば独立できますが、負ければ逆賊とされ殺されることもあります。当然、警察もデモ隊も命がけになります。
中国共産党は、香港の抗議運動を鎮圧するために、そろそろ人民解放軍を動員することになるのは明らかです。そうなれば、中国本土のどこかで新たな抗議運動が起こることになります。中国では、ウイグル族などイスラム教徒の中国人が抑圧されていますが、そうした少数民族が反乱を起こすということです。
ポンペオ米国務長官、中国によるウイグル族弾圧をやめるよう声明
中国は、民主主義の体制へと向かうはずでしたが、しかしこの革命は香港の抗議運動のように暴力的なものにはならない可能性があります。社会的な圧力に押されるような形で、民主化が進んでいくのではないでしょうか?
その際に、基本的な民主主義の思想は、「中国革命の父」、中華民国では「国父」と呼ばれ、また中華人民共和国でも「近代革命先行者」と呼ばれる「孫文」の思想を使うことになると思われます。
19世紀に中華民国(後の台湾)を建国し、中国に真の民主主義をもたらそうとした孫文の精神は現在でも生きているということです。
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