北朝鮮弾道ミサイル2発発射菅首相「強く非難する」
(出典:2021年3月25日 NHK NEWS WEB)
昨日、しばらくぶりに北朝鮮が2発の弾道ミサイルを東方向に発射し、日本のEEZ(排他的経済水域)の外側の日本海に落下しました。
いよいよ、東アジアが大きく動き始めましたわけですが、まず最初に「中国」はすでに香港を取り囲んでおり、これから台湾を攻撃する準備を整えていることについては何度も繰り返し報道されています。
ただし、台湾を攻撃するには「中国包囲網」を展開しているアメリカ海軍を筆頭に、イギリスやドイツ、フランス、そしてオーストラリア海軍などをけん制する必要があります。日本の自衛隊も、米軍との合同演習を増やしていることを考えると、まだ時間は残されているように思います。
軍事攻撃そのものはもう少し時間が必要ですが、実はアメリカと中国のサイバー戦争は一層激化しています。実際に、トランプ政権時から始まった中国との経済的な対立関係は、バイデン政権になっても継続され、さらに厳しく対応しています。
米中激突「アラスカ会談」は中国に軍配か
(出典:2021年3月15日 JB press)
このままでは、中国の経済的発展にとって大きなマイナスとなる可能性が高く、短期的には経済を回復させるためにアメリカが中国との差を開くことが求められています。しかし、長期的には中国は経済的にアメリカを追い越すことになるものと考えられます。
中国とロシアは、これまでの同盟関係を一層強化するような動きがあり、西側諸国にとって脅威であることは間違いありません。また、ロシアの支援を受けているイランは、これから中国との関係を再検討するようになるかもしれません。
オーストラリアは、中国との関係を見直し始めており、アメリカを中心とした包囲網で中国は孤立し、経済的にも伸び悩んでいる報道が増えています。こうした状況は、中国国内で共産党に対する反政府的な機運を高めていきます。
最終的に、中国国内で革命が起こり、民主的な政治体制へと変化するのは間違いないと思います。中国の民主主義は、日本との関わりが強い戦前に活躍した「孫文」が目指したような国家体制になっていくものと思われます。
中国共産党は、武漢で始まった感染拡大を得意の人海戦術で早期に収束させましたが、新たなコロナウイルスの感染拡大が始まる可能性があります。しかし、すでに防疫システムが万全である中国では、拡大する前に徹底的に抑え込んでいます。
次期米太平洋軍司令官、中国軍増強に警鐘 台湾有事「大方の想定より近い」
(出典:2021年3月25日 CNN)
一方、「台湾」はコロナを抑え込むことに世界一成功した民主主義の国家として、世界中から注目されるようになりました。台湾の有益性から考えると、欧米諸国が台湾を見捨てることはなく、中国共産党亡き後の香港は台湾を見習うことになるものと考えられます。
ところが、台湾と中国との緊張関係はこれから一層高まり、お互いの海軍が保有する潜水艦が南シナ海で対峙する危険が続いていきます。とは言え、何度も軍事衝突しながらも本格的な戦争は回避されることになります。
中国との緊張関係から、台湾は軍備を増強させることになり、これまで以上にアメリカ製の戦闘機やミサイルを配備することになると思います。台湾は、これから中国本土で進む革命のために一定の役割を果たす国となります。
<民主主義のあした>「香港が払った代償は、民主主義国家への警告」イギリスに亡命の香港民主活動家サイモン・チェンさん
(出典:2021年1月6日 東京新聞)
例えば、孫文の「三民主義」は台湾を中心に、中国本土に拡散させることで革命を成し遂げる必要があります。一言で革命と言っても、1960年代の文化大革命や1980年代の天安門事件のように、イデオロギーで対立して大量の血が流れるようなことではありません。
中国人民解放軍が行っている「超限戦」のように、決して人目に触れず、目立たないまま静かに進展する革命であることは間違いありません。しかし、その前に北朝鮮と韓国が南北統一に向かう必要があります。
その後、中国軍が米軍+多国籍軍と軍事衝突を起こし、中国は引き分けに持ち込まれる代償として共産党を解体させられることになります。その後、中国国内でクーデターが起きて複数に分割されていきます。
【野口裕之の軍事情勢】習近平氏が人民解放軍「瀋陽軍区」に怯えている! 核の原料・技術を平壌に流す?最精強集団
(出典:2017年8月26日 産経ニュース)
中国は、これまで7軍区あったものを5戦区に統廃合しています。しかし、「瀋陽戦区」の力が大きくなり、すでに共産党幹部では抑えきれなくなっていると言われています。ちなみに、瀋陽戦区の範囲はそのまま旧満州国となっています。
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