首都直下地震の発生後、私たちの暮らしは?
前回の続きですが、大地震発生後の状況にもよりますが、昨年起きた北海道地震では全電源喪失(ブラックアウト)となりました。
たった1日半ではありましたが、確かに道内全ての物流システムが全て止まったわけです。札幌など都市部のスーパーやコンビニでは、大勢が何か食べるモノを求めて列をつくっていたのは記憶に新しいことです。
しかし、それが1ヵ月、半年、1年以上続くことになれば、食糧を自分たちで確保する必要があります。例えば、稲を作るためにプランターやペットボトルを利用して栽培し、生きるのに必要な基本的な野菜、キャベツやニンジンなども家庭菜園で作るようにしておきたいところです。
葉物野菜は、根を抜かないで成長した大根の葉っぱも食糧になります。特に、葉っぱは何度も生えてくるので、長期間持ちます。キャベツは芯と最後の葉を残してそのまま根のほうを水につけると何度も根が生えてきます。
実際に、根が生えたら土を入れた植木鉢に植えおくだけで、キャベツが何度も収穫できるようになります。ネギも、根の部分だけ植木鉢に植えると万年ネギになります。食べたい時だけ上の部分を切るだけなのでとても便利です。
お湯を沸かしたり、調理ができるカセットコンロとガスを用意することも重要です。そして、片手鍋ややかんでお湯を沸かせば清潔な沸騰水を得ることができるようになります。イワタニのカセットガスを数十本保存する必要がありそうです。
象印マホービン(ZOJIRUSHI) ガラス魔法瓶 2.2L
ガラス魔法瓶というのは、どんなに部屋が寒くても沸かしたお湯が一日中冷めないように設計されています。ガラスの魔法瓶は大きいほど保温力が長く、電気でお湯を沸かすティファールの電気ポットよりも優れています。
また、下水をろ過して飲み水にできるほどの浄水システムを構築しておき、井戸なども併用できると完璧です。ただし、電動ポンプが非常時も使えるシステムがなければ厳しいかもしれません。その他、飲み水をプールに貯めた雨水などをやかんで沸騰させ蒸気にする方法や、家庭用のものと組み合わせて「ろ過装置」を構築しておくのも手です。
1からわかる!「首都直下地震」【中】暮らしはどうなるの?
さらに、誰でも今すぐできる対策が「地方へ移住」することです。あるいは、別の地域に居住地を用意しておくことです。当然、家には家具から服、寝具まですべて揃えてすぐ住める状態にしておき、身ひとつで生活ができるようにしておきます。
これが最も手間がかからない方法ですが、ある程度のお金はかかります。どうしても東京や首都圏から離れられない人というのは、すでに住宅を購入してしまった場合が多く、年齢関係なく心が柔軟ではないケースが見受けられます。
そういう人は避難所に行くとエコノミークラス症候群にかかりやすく、ストレス発散を上手くできるに周りといざこざを起こしやすくなる傾向があります。最終的に、犯罪行為や命を落とすようなことにもなりかねません。
私は、北海道で生まれ育ったにも関わらず、就職などで東京や首都圏に住んでいる人対して、「北海道に戻りなさい」などと命令できる立場にはいないわけです。そもそも命令する気もないわけですが、NHKが特集を組んでまでシュミレーションしたように大地震が起きれば、その多くの命が失われることになるかもしれません。
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