首都直下地震の発生後、私たちの暮らしは?
どうしても地方に移住できない人にも、最低限として必要な準備があります。それは、大地震が起きてすぐにできるだけ高い山に登ることです。
とは言え、首都圏には標高100メートル以上の高い山がないのが現状です。また、足の悪いお年寄りや障がい者には向かない方法であるわけです。しかし、群衆や交通渋滞、地震倒壊、津波、火災など全ての障害から避けることができます。
さらに、家にいて被災する場合を考えると、マンションなどに住んでいる人は高さが腰より高い家具を部屋に置かないようにするべきです。この際、廊下や各部屋をきちんと整理し、余計なものを置かないようにする必要がありそうです。
一方、震度6クラスでも一戸建ての1階部分が倒壊する可能性があり、2階以上にリビングやベッドルームを置くと生き残る確率はグンと高くなります。3階があればさらに確率は上がります。とにかく最上階に居ることが望ましいわけです。
家具は床に固定するか、固定器具で止めてワイヤーで壁や天井から吊るすという手もあります。引き出しや食器棚の扉は、防護ストッパーで飛び出しを止めることができます。そして、工事現場用のヘルメットを家族全員分揃えることです。すぐ手に取れる場所に置いておくことです。
ミドリ安全ヘルメットバイザー型
台風19号が来る前にも見られたような、窓ガラスなどに内側から貼るダクトテープや透明フィルムで補強し、割れたガラスが室内に飛散しないようにすることも重要です。炊事用の厚手のゴム手袋のストックも用意しておくべきです。
その他、ヘッドライト型の懐中電灯を購入し、ヘルメットと安全靴、そしてスマホと充電器を寝ている横に常に置いておきます。通常、緊急用防災セットは1万円程度しますが、自分のリュックサックにあらかじめ必要なモノを入れておくこともできます。
クーラーボックスを常備し、冷たい飲み物と温かい食べ物を入れておいて外気と遮断することができます。特に、停電時は野外移動をしていてメリットが感じられます。ハイライン製品は、全ての面が真空パネルになっており、最高2日間も氷が溶けることはありません。
そして、多くの人が考えていることは、電気自動車をセカンドカーとして保有しておき、車内にあるコンセントで家電が使えるようにすることです。しかし、プリウスなどのハイブリッド車では家電は動かすことはできないわけです。
トヨタのプリウスでもPHVか、三菱アウトランダーPHEVのような電気自動車でなければ大量の電力を消費する家電は動きません。つまり、東芝SCiB電池(リチウム電子)内臓の電気自動車を選ぶことです。
それに対して、ガソリン車やディーゼル車をお持ちの人は、携行缶で10リットル(約100km走行可能)の燃料備蓄を定期的に保管するしか方法がありません。ただし、ガソリンは3か月程度で劣化してしまうのでその都度交換することになります。
最後に、キャンプをよくする人はご存知と思いますが、アウトドアキャンプに必要なテントやアルミマット、寝袋、枕なども必要であるように思います。
災害の備えに!防災グッズとしても役立つキャンプ用品と知識まとめ
東日本大震災や熊本地震でわかったように、結局、車内で毎日寝ることになればエコノミー症候群になり、そして寿命を縮めることになるのは明らかです。家が倒壊することになれば野外でキャンプ生活をするのが得策です。
そのためには、日頃からテントを張る練習したり、何か起こる前にリュックサックに防災グッズを入れておくことです。これまでこのコラムを読んで理解できた人は、意識が一気に上がったものと思われます。何よりも、まずは生き残ることです。
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