トランプ大統領に怒鳴られないと何もできないのが、「アメリカ人」です。また、プーチン大統領が怒らないと「ロシア人」はうまく機能しません。さらに、習近平国家主席が指示しないと「中国人」は全く動くことができません。
要するに、ほっておくと人間というのはやりたい放題になり、賄賂だけがツールになり、権力者が暴力的になるということです。中国やロシアはそのような国ではありますが、アメリカも軍事産業の技術力低下によって怪しくなってきています。
そのアメリカは、日本の三菱重工業による新型航空機MRJを認可せず、散々いやがらせを繰り返してきました。なぜかと言えば、認可してしまうと日本人がアメリカ人から仕事を奪うことになるからです。その点、新型小型航空機を開発したホンダは上手くアメリカ人を取り込んでいるように思います。
トランプ氏、ボーイング事故同型機の運航停止 大統領令
今回、アメリカの製造業で唯一の圧倒的な強さを誇る航空産業も機能不全になりつつあります。政府機関の運輸長官とFAA局長代行、ボーイングのCEO(最高経営責任者)とも会談して「支持を得た」と述べています。
財政再建目的で世界中にある米軍基地を撤退させることができるのは、あくまでもトランプ大統領であって、メキシコとの国境にある壁建設は、世界中から撤退させた米兵の就職先の確保という意味があります。
つまり、戦後日本の旧国鉄(現JR)と同じように、アメリカ全土を麻薬漬けにしている不法移民の締め出しもトランプ大統領が行っており、アメリカ企業の品質保証や株価を上げるのも、雇用を作るのもトランプ大統領が行っているわけです。
アメリカは、全てトランプ大統領次第になっているのを見ると、まるでロシアのプーチン大統領のようです。結局、民主主義が機能していないため、アメリカは全ての面で劣化していることがわかるはずです。
特に今年に入り、世界平和や世界経済も何でもトランプ大統領次第になっていますが、資本主義体制を守りながら、トランプ大統領によってアメリカ文化が「マネーから雇用へと文化的に転換」していることをわかっている日本人がどのくらいいるのでしょうか?
これは「カネがすべての勢力」が崩壊し始めているということであって、暴走する金融資本主義の修正とも言えますが、「アメリカ・ファースト」とは反金融資本主義ということでもあるわけです。
日本人の一部にも見られる「カネがすべての行動様式」がついに限界まで達し、人類の生存に有害になっているということです。これまで戦争経済も人工地震もありとあらゆる不幸をカネのために起こされてきました。
いよいよ、「金融資本主義による支配が終わる」ということであってほしいですが、カウントダウン中というのは、さらに厳しい状況に迫られるということです。
|