モスクワ郊外のテロ、迷彩服集団はわずか20分で130人以上の命奪う…煙で多数が窒息死か
(出典:2024年3月24日 読売新聞)
3月22日に、複数のライフルで武装した武装集団が、ロシアのロックバンド「ピクニック」のコンサートが始まる直前に、モスクワ郊外にあるクロッカス・シティホールを襲撃しました。
7500人も収容可能な会場はほぼ満席で、武装集団はまず警備員を殺害し、コンサートに来ていた観客を数百人も射殺しました。そして、事件後にロシアの治安当局がテロの実行犯たちを拘束し、組織に協力した容疑者たちも逮捕しました。
ロシアの国営メディアによると、少なくとも拘束した4人は中央アジアのタジキスタン人であることが確認され、全員が罪を認めているとのことです。また、動画で犯行声明を出したのはアフガニスタンを拠点とするIS(イスラム国)であり、現在もタリバンと争っています。
そのような状況の中、ロシアのプーチン大統領はウクライナの仕業であると疑っており、治安当局や閣僚たちと対策会議を開き、表向きにはイスラム過激派のISによる犯行だと発表しました。しかし、ウクライナやNATOが関与している可能性についても示唆しています。
ウクライナと戦争中であるロシアは、2014年に起きた「マイダン革命」以降、テロ事件の背後には必ずアメリカとイギリスの諜報機関がいることを指摘しており、今回テロ事件に関与した全ての人物の身元を特定しようとしています。
‘Radical Islamists’ carried out Moscow terror attack ? Putin
(出典:2024年3月25日 RT)
一方、ウクライナのゼレンスキー大統領は、今回のテロ事件には関与していないと全面的に否定しており、いつものように西側メディアもプーチンの責任を追及した報道を行っています。しかし、ISを育てたのはCIAとMI6であり、ウクライナが関与しているのは明らかです。
実際に、拘束された4人の実行犯はイスラム過激派のテロリストではなく、カネで雇われた傭兵であることがわかっています。なぜかと言えば、ウクライナの国境まで逃走したからです。もしイスラム過激派であれば、おそらく自爆していたものと思われます。
彼らは、テロ事件を起こすことをジハード(聖戦)と考えており、犯行現場から逃走してウクライナ国境まで車で移動するようなことはしません。また、一人当たり50万ルーブルの報酬を得ることになっていると自白しており、ただの傭兵であるのは間違いないということです。
問題は、ウクライナ国境にはロシア軍によって無数の地雷が埋められており、車で国境を超えることがかなり困難であるということです。もしウクライナ軍から支援を受けていた場合、あらかじめ逃走ルートが特定されていた可能性があります。
Russia Demands That Ukraine Arrests Secret Service Head for Terrorist Attacks
(出典:2024年3月31日 SPUTNIK)
さらに、3月にアメリカの国務次官を更迭されたビクトリア・ヌーランドは、その前にウクライナの首都キエフを訪問しており、ゼレンスキーとも会談していました。その時、複数のメディアに「サプライズ」について予告しており、今回のテロ事件に関与していた可能性があります。
結局、2014年のマイダン革命や2022年のウクライナ戦争を引き起こしたのはヌーランドであり、バイデン政権の元閣僚として作戦を主導する立場にいると思われます。そして、興味深いことはテロ事件が起きる2週間前にモスクワのアメリカ大使館が警告を出していたことです。
当然、ロシアの治安当局は対策を強化していたはずですが、多くの死傷者を出す結果となってしまいました。ところが、ホワイトハウスのカービー大統領補佐官は警告について認識しておらず、アメリカではトランプ派とディープステート(DS)派の情報が異なっています。
テロ事件を起こした4人の実行犯は、SNS内で暗号化されたチャンネルで連絡を取り合っており、事前に下見する動画もアップされています。なぜ3月22日が決行日に選ばれたのかはわかっていませんが、3月8日が最初の決行日だったとも言われています。
これまで、ロシア国内で引き起こされたテロ事件のほとんどはCIAが絡んでいるとされていますが、バイデン政権にはまだ主導役としてジェイク・サリバン大統領補佐官などが残っており、これからロシアや中国(台湾)国内でもテロ事件が起きる可能性があります。
いつも冷静で青白い顔をしたフランケンシュタインのようなサリバンは不気味な存在で、ロシアや中国を極度に毛嫌いしていることは有名な話です。つまり、バイデン政権→CIA→アメリカ大使館(NED)の順番で命令や細かい指示が伝わっているということです。
カービーもDSですが、ロシアのアントノフ駐米大使はバイデン政権を警戒しており、バイデン政権とのやり取りについて一切否定しており、お互いの情報が食い違っているのは作戦ではないかと思います。
イラン領事部ミサイル、死者13人に…イスラエルが攻撃認めると米報道
(出典:2024年4月3日 読売新聞)
そして、シリアの首都ダマスカスのイラン大使館に隣接する領事館ビルがミサイル攻撃を受け、イランの精鋭軍事組織「革命防衛隊」は、現地司令官ら7人が死亡したと発表しました。
翌日、イランのライシ大統領はイスラエルに対して報復すると強調し、いよいよ第5次中東戦争が始まろうとしています。どちらかと言えば、イランのほうが深刻ですが、最終的にはロシアとイランを中心とした連合軍がイスラエルを総攻撃することになるのは既定路線です。
日本人にとって「対岸の火事」である海外での出来事は、グローバル化の中で日本にも影響が及ぶのは避けられなくなっています。だから、「第三次世界大戦」と呼ばれているわけですが、私たちができることは資産のヘッジと食糧・エネルギーの備蓄以外にないのが現状です。
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