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円高・ドル安シナリオでいいのか？
(出典：2023年2月22日 住友商事グローバルリサーチ）
ロシアとウクライナの戦争は1年も続いていますが、ウクライナに武器や砲弾、弾薬などを製造・輸送しているのはアメリカの戦争屋と呼ばれる「軍産複合体」です。
彼らは、ウクライナを戦場にして、多くのウクライナ人を殺害しながら軍事で大儲けしていますが、誰にも阻止できないのが現状です。アメリカ覇権の衰退は間違いなく起きていますが、国際社会に与える影響は未だに大きいのが現状です。
一方、日本もアメリカの属国としてアメリカ製の軍事兵器を大量に購入させられており、下手をすると日本が戦場にされて中国から攻撃を受けるようなことになりかねないわけです。要するに、世界最強の軍事力（米軍）と金融力（米ドル）を持つアメリカは、あらゆる面で日本よりも強いということです。
昨年から、ドル円相場が乱高下していますが、基本的に為替レートは経済的に成長している国の通貨のほうが高くなるように設定されています。例えば、円安ドル高はアメリカドルが強く、円高ドル安は日本円のほうが強いということです。
30年間も経済が成長せず、賃金も上がらない日本である以上、円安ドル高に向かっていくことは当然のことです。将来性を考えても、少子高齢化が進む日本より移民が多いアメリカのほうが有望であり、アメリカに移住したい日本人も多いと思います。
米政策金利６％に現実味、パウエル議長が世界の投資家に戦略再考迫る
(出典：2023年3月8日 Bloomberg）
ところが、私たちが考えているよりも米ドルの価値はかなり毀損されているようです。日本の数十倍、数百倍も国債を発行したアメリカでは、投資家たちが景気後退を想定した取引に走っており、全ての株価指数が下落し始めています。
2012年に1ドル＝72円をつけた時から、10年かけて150円に到達した理由は、米国債の金利が上がっているからです。FRBは、アメリカ経済が好調ということで3月に0.5％の利上げを予定しています。
さらに米国債の金利が上がるということで、これから一時的に円安ドル高に向かっていくことが予想されます。再び150円台に突入するかどうかはわかりませんが、どこかのタイミングでアメリカ発の金融危機が起きれば急激に円高に向かっていくかもしれません。
だから、自分の資産を米国債や米国株などのドル建てにしたままだと、いつか資産が急激に目減りすることもあるということです。金融市場が賭博場であり、為替相場で売買することがギャンブルであることを忘れてはいけません。
白川方明・日銀前総裁が“アベクロ”猛批判…アベノミクスを「壮大な金融実験」とバッサリ
(出典：2023年3月4日 Yahooニュース）
当然、政府・日銀による10年以上も継続されている金融緩和によって、日本円の価値も棄損されています。日本のメディアは、ウクライナ戦争が原因でインフレが起きていると報道していますが、インフレが起きる本当の原因は通貨の価値が下がることです。
今後、日本では少子高齢化でインフラ施設のメンテナンスができなくなり、仕事が減って多くの労働者がリストラされることが予想されます。すでに職業モラルが低下しており、これから新たに人員を増やそうとする企業は多くありません。
あらゆる分野で金属疲労が起きており、日本社会や日本人はかなり劣化してしまいました。若い人のバイタリティーが失われ、誰もが冷静に考えられなくなっています。もともと頭が固い日本人ですが、とうとう柔軟性がなくなってきました。
その一番の原因は、自民党政権が増税するだけで何も問題を解決してこなかったからです。出世するのは、自民党＝統一教会や公明党＝創価学会などカルト宗教団体に所属する人間だけで、自分の力だけでやってきた人はさらに貧しくなりつつあります。
日本とイスラエル結ぶ初の定期便 第1便が成田空港に到着
(出典：2023年3月3日 毎日新聞）
しかし、海外と日本の定期便運航が増えており、飛行機でどんどん外国人富裕層が日本に乗り込んでいます。いつものように知らないのは普通の日本人だけなので、やっていけるのは一部の英語など外国語を話せる人たちだけです。
日本人の間で、現実的に見えている人と見えていない人で分かれてきました。実際に、日本以外の国では、高い経済成長で爆発的に富裕層が増えています。現状維持の日本人は、世界から確実に置いてけぼりにされているわけです。
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2023年3月9日
