肩をすくめるアトラス (日本語) 単行本 2004/9/1
(出典:Amazon)
1970年代に作家アイン・ランドが書いた「Atlas Shrugged(1957年に出版)」という小説には、所々に事実が散りばめられている手法が取り入れられています。
日本では、2004年に「肩をすくめるアトラス(脇坂あゆみ訳、2004年に出版)」という題名で翻訳本が出版されていますが、読んで理解するにはあらゆる知識が必要なため、日本語であっても手を出す人は少ないように思われます。
この小説では、中国・武漢に新型コロナウイルスをばら撒くような、いわゆる世間でいうところの人類の敵である「軍産複合体」や「国際金融資本」と呼ばれる支配層たちが集まった世界支配のシナリオです。
「肩をすくめるアトラス」は、聖書に次ぐベストセラーと呼ばれており、実際に欧米のエリートたちが大学生の時に買うために未だにロングセラーを続けています。当然、トランプ大統領やロシアのプーチン大統領も読んでいると思われます。
そして、ブッシュ大統領もオバマ大統領の政策を振り返ってみると、この小説をシナリオとして政治を行ってきたとしか思えないことがあります。21年前、私は日本で起業した時に会社名を「アトラス株式会社」として法務局に登録しました。
肩をすくめるアトラス(Wikipedia)
(出典:Wikipedia)
しかし、この小説を読んだ人は大勢いても、未来のシナリオとして本当の意味で理解できた日本人はあまりいないと思います。理解できたその人たちの人生は、それから大きく変わっていくものと思われます。
この小説に出てくる主人公の「ジョン・ゴールト」は、最後のシーンで地下から出てきて1ドル札を天に掲げ、「これでせいせいした。さあ、我々の仕事にかかることにしよう」というセリフがあります。
つまり、中央銀行による世界各国の通貨システムが破壊され、人口が極端に少なくなって荒廃した世界を自分たちの新しい貨幣制度によって作り直すことを暗示しているわけです。
「ジョン・ゴールト」という架空の人物は、第三次世界大戦を引き起こそうとしている支配者層一族の象徴であり、そうした世界支配層は最後の時に地下にあるバンカーに避難し、核兵器の放射能を逃れることになっています。
東洋経済オンライン 脇坂あゆみのコラム
(出典:東洋経済オンライン)
実は、それについても「肩をすくめるアトラス」にヒントが書かれています。全て暗号のような書き方になっているので、それを読み解く高い能力が必要になってきます。また、それなりに高価な本(中古品でも12,000円程度)なので誰に対しても薦められるというわけではありません。
3部作を読み終えるまでに、最低でも2年は必要であるように思います。しかし、その2年間は人生の中で最も知的な葛藤と興奮が繰り返され、充実した時間になります。
特に、「情報リテラシー」を高めるには最高のテキストであるのは間違いありません。いよいよ、アイン・ランドが書いたことが成就されようとしています。
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