死者1万人超「米国インフル猛威」は新型コロナかもしれない
(出典:2020年2月17日 PRESIDENT Online)
私には、医学と薬学で博士号を取得した、現在、医師としてカリフォルニア大学に勤務する日系アメリカ人の友人がいます。
彼は、感染症専門医やICDの資格も持っているようですが、本当に優秀な人材はアメリカにいることがわかります。彼は、このコラムを読んでくれているようで、日本語では高いレベルの知識と情報源が書いてある、と認めてくれています。
実際に、このコラムの読者というのはただの英語学習者ではなく、あらゆる専門分野で活躍している方々であることを私は知っています。また、国内外の情報機関などに従事している方がいることも分かっています。
そういう人たちが本当の読者層であって、「情報リテラシー教育」を必要としているように思います。私は、医者である友人に国際電話をし、現場の状況を知るためにいくつか質問をしました。そして、彼は私に様々なことを教えてくれています。
ところが、私は医学や薬学、ましてやウイルス学のことは完全には分かりません。ただ、アメリカでは昨年9月頃からすでに1万人以上がインフルエンザで命を落としています。このことは、今年に入ってから、日本のマスメディアでも報道するようになりました。
米国でインフル大流行も、日本は患者少なく 新型コロナ対策で? 今後の流行警戒
(出典:2020年2月12日 読売新聞よみドクター:読売新聞の医療・健康・介護サイト)
インフルエンザでは日本では、約200人しか亡くなっていないということで、世界で最も感染率と致死率が低い国であるようです。これこそ、日本が世界に誇れることであると思います。感染予防と医療環境が万全であることは誰の目にも明らかです。
例えば、アメリカでは貧困層の多くが、「タミフル」などのインフルエンザ特効薬を処方してもらえない状況におり、保険無しでは1回500ドル(約5万円)も治療費がかかるわけです。アメリカでは、多くの貧しい人ができるだけ病院に行かないようにしています。
どれだけ激痛を感じても、病院で治療費の話をされて「払えない…」と言うと、そのまま追い返されてしまうわけです。国民皆保険がないアメリカでは、高額な傷害保険に入れない貧困層から順に命を落としていくということです。
厚労省の医療技官たちは、医師免許は持っていますが医療の現場のことを全く知りません。全国各地にいる医師たちの監視役をやっているだけで、今回の新型コロナウイルスのことについても医師たちには余計なことを言わないように、箝口令を敷いているわけです。
「全世代型社会保障」の医療制度改革は私達の生活にどんな影響を与える?
(出典:2020年2月14日 Yahooニュース)
実際に、日本の国民皆保険制度は「世界の奇跡」と諸外国から認識されています。日本で生まれ育った方は、気づかないかもしれませんがアメリカから来た私からすると、とても優れた制度であるように思います。
私自身、アメリカの大学に通っていた時はAIUの保険期間が切れてしまい、歯のクラウンを直してもらっただけでも500ドル(約5万円)程度かかった記憶があります。それほど虫歯になったり、怪我をすることを恐れていました。
ちなみに、日本ではタミフルを処方してもらうには、1回3000円程度かかります。ただし、処方してもらうには綿棒を鼻の穴に入れられて、まずインフルエンザに感染しているかを判定する検査キットを使います。
現在、小さな内科病院でも風邪だけではなく、インフルエンザにかかっている疑いがあれば検査キットを使っています。今後、新型コロナウイルス用の検査キットが配布されれば、20分程度で判定できるようになるかもしれません。
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