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アメリカ経済、なかなか景気後退入りしない問題。その「実情」示す4つのデータ
 (出典:2024年6月7日 BUSINESS INSIDER)
アメリカの中央銀行FRBが発表している経済指標では、アメリカはまだまだ好景気に沸いており、個人消費が好調だとメディアも報道しています。
一方、日本では物価高で消費を抑えようとする傾向が高く、6月から電気料金が値上がりする中で年金時給額も3%程度増えました。貯金をしないアメリカ人の多くは消費に旺盛であり、日本では参考にならないかもしれません。
しかし、日本の年間GDPにあたる5兆ドル(約500兆円)ものコロナ給付金をばら撒いたバイデン政権の景気刺激策は失敗し、景気後退(リセッション)入りが間近に迫ってきました。なぜかと言えば、4年経ってようやく給付金が使い果たされたからです。
しかし、給付金で株や金(ゴールド)を購入したアメリカ人は多く、ダウ平均株価や金価格が上昇したことで資産を増やしました。その多くが高値で利益確定(現金化)しましたが、今年に入ってそのカネが使われたことでアメリカは最後の好景気を記録したのだと思います。
繰り返しますが、アメリカ人というのは貯金しない人が多く、貯蓄を使い果たすと次にやってくるのが「スタグフレーション」という問題です。最近、アメリカで人気だったファミリーレストラン・チェーンが次々と経営破綻し始めています。
不景気になると最も最初に影響が及ぶのがフードビジネス業界であり、客足が遠のいただけでなく、従業員の賃金上昇や原材料費の高騰で経営を圧迫し、最終的に経営破綻(破産の申請)しているわけです。
米レッドロブスター、「食べ放題」に利益むさぼり食われ破産の憂き目に
 (出典:2024年5月21日 Forbes JAPAN)
最近、私が若い頃によく食べに行ったシーフードレストランの「レッドロブスター」が約100店舗を閉鎖しました。アメリカで約550店舗、カナダでは27店舗が展開されていますが、「20ドル(約3000円)でエビ食べ放題」コースが裏目に出た、とされています。
アメリカを代表するレストランチェーンですが、景気が悪くなり始めた2014年頃からゆっくりと衰退し、財政的な問題を抱えていました。早速、投資会社のフォートレス・インベストメントが名乗りをあげましたが、金融屋がやることはだいたいカネだけ抜いて後は捨てることです。
このフォートレス・インベストこそ、私たちAtlasが20年も入居していた札幌駅前合同ビルを買い取った投資会社であり、背後には悪名高い投資最大手の「ゴールドマンサックス」が控えているグループです。
今後、世界中のレストランチェーンが標的にされ、カネにならない従業員は全員解雇されるような事態が起きます。コロナ後の企業運営は困難を極めており、賃貸料や人件費の高騰、そして人手不足で2024年はすでに日本では「倒産ラッシュ状態」です。
「飲食店の倒産」が過去最多!ラーメン店より圧倒的に多かった業態とは?【最新調査】
 (出典:2024年4月9日 DIAMOND online)
他方、アメリカでは食べ放題やクーポン割引などのマーケティングが失敗し、中堅のハンバーガーやチキン、ピザ、ベーカリー、スイーツ、そしてステーキチェーンなどで今も苦戦が続いており、ものすごい勢いで閉店しています。
このような景気の悪化は日本でも起きていますが、西側諸国で貧困層が増えていることが原因です。結局、コロナからのV字回復は道半ばで頓挫し、収入が減ったことで食費を切り詰めたり、冷暖房を使用することを躊躇するようになったということです。
今後、金利上昇で住宅ローンの支払いが遅延することで不履行となり、家を取り上げられるような騒ぎが日本でも起きると思われます。実際に、年金暮らしの人々は安売りしているスーパーで食材を購入し、ギリギリの生活を強いられているのが現状です。
アメリカでは人口の約40%がワーキング・プア(貧困状態)にあり、日本の相対的貧困率は15%と言われています。また、ひとり親家庭の貧困率は50%以上で、母子家庭の平均年収は236万円です。
岸田政権「地獄の日本人搾取システム」がヤバすぎる…!大企業に「絶対有利な税と制度」を築き上げ、国民生活に負担を押し付ける「自民党の大罪」
 (出典:2024年5月13日 マネー現代)
日本とアメリカの経済状況を比較してもあまり意味はありませんが、共通しているのはコロナ後に「貧富の格差」が広がったことです。日米両政府は大企業を優遇した政策を実施しているため、中小・零細企業の従業員の給料が下がり続けています。
日本では実質賃金が25ヵ月連続で下がり続けていることから考えると、日本政府と経団連に搾取されていることがはっきりとわかりました。自民党に政権を握らせたままでは、さらに増税されて骨と皮にされてしまいそうです。
いずれにしても、生活水準は確実に低下していくのでもはや真面目に働いている場合ではないように思います。20年以上かけて日本はようやくアメリカ流の弱肉強食・資本主義社会が導入されてしまいました。
こうなると資本主義がどういうものなのか、ある程度の知識と経験がなければ「地獄の沙汰も金次第」ということにされてしまいます。まだまだ楽観的に考えている人がほとんどですが、そろそろ悲観的な見方をする必要が出てきました。
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