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アメリカに代わり、中東と北極海で勢力を拡大するロシア

更新日 2021年7月17日

 

プーチン・ロシアの勢力拡大戦略を支える「二重基準」
2019年11月19日 WEDGE Infinityへのリンク画像です。

(出典:2019年11月19日 WEDGE Infinity)

 

バイデン政権のロシアに対する姿勢というのは、昨年までのトランプ政権とほぼ同じで、まるでトランプがバイデンに支持しているかのようにアメリカ政府は運営されています。

 

中東で大きな力を持つロシアは、イランやトルコなどと協力して地政学的な立場を大きく転換させつつありますが、バイデン政権は20年近く駐屯していたアフガニスタンの米軍基地を完全撤退させました。

 

ロシアによる勢力拡大が中東で成功したことで、これまでアメリカに支援されていたサウジアラビアやアラブ首長国連邦、そしてイスラエルが中東で勢力を拡大しつつあるイランやトルコに敵対する関係にありました。

 

特に、ロシアはイラン革命防衛隊の前線基地があるシリアのアサド政権の軍事支援を続けている中で、2016年頃には周辺の中東諸国は勢力拡大を阻止するために、エジプトやヨルダンなども含め新しい同盟を結成しました。

 

そして、2016年11月にアメリカ大統領選挙に勝利したのがドナルド・トランプであったわけです。当初、トランプ政権はオバマ政権とは逆に、サウジアラビアとイスラエルを支援する政策を行っていました。

 

ところが、シリアで大統領選挙が実施され、アサド大統領の4度目の就任が決まってからイランとの関係改善に向けての動き始めるようになりました。当然、長年の敵対国であるサウジアラビアとイランの関係改善が目的でした。

 

アラブ諸国、シリアに接近地域機構復帰をイスラエルと画策
2019年1月30日 AFP BB Newsへのリンク画像です。

(出典:2019年1月30日 AFP BB News)

 

トランプが、中東諸国同士の関係改善に尽力する中、今年に入ってからはサウジアラビアとイスラエルが、ロシアやイランが軍事支援するシリアを「アラブ連盟」に復帰させる計画を水面下で進めていることが明らかになりました。

 

シリアは、アサド政権が国内の反体制派を弾圧したことから、2011年以来、アラブ連盟の参加資格を停止されていましたが、いよいよ停止の解除に向けた外交努力を進めることで合意しました。

 

その狙いは、中東全体でのイランの影響力を縮小させるためですが、むしろトルコを抑えつけることのほうが重要視されています。つまり、中東諸国がイランの勢力拡大に対抗することを放棄したことになります。

 

今後、中東ではロシアとイランに支援されたシリアがアラブ連盟に復帰し、イランもさらに勢いを強める可能性が高いと思います。結局、これまでアメリカに支援されたサウジアラビアとイスラエルが勢力を弱めることになりそうです。

 

そして、アメリカの代わりに中東全体の実質的な覇権国として、ロシアはシリアやイランを通して中東で一層勢力を拡大させることができるようになります。

 

ロシア軍、北方領土で軍事演習開始…上陸訓練なども計画
2021年6月23日 読売新聞へのリンク画像です。

(出典:2021年6月23日 読売新聞)

 

実は、ロシアの勢力が拡大しつつあるのは中東地域だけではなく、北極海もそうした地域の一つとなりつつあります。先月末、ロシア軍は北海道のすぐ東側にある北方領土の国後島や択捉島などで、大規模な軍事演習を実施しました。

 

ロシア軍によると、演習は日本の自衛隊とアメリカ陸軍との対立を想定したもので、北方領土の択捉島や国後島、それにサハリンなどで5日間の日程で行われました。演習には1万人以上の兵士の他、500台の軍事車両と30機の航空機、そして10隻の艦船が参加し、上陸作戦なども行っています。

 

ロシアの大規模演習の目的には、北方領土を自国の領土として主張することもありますが、それよりも「北極海航路」の確保を重要視しているものと考えられます。

 

ロシア軍 日本の排他的経済水域でミサイル演習へ
2021年7月6日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2021年7月6日 Yahooニュース)

 

7月上旬には、日本海でロシア海軍によるミサイル演習を行うと日本側に通告し、ロシア軍は明らかにオホーツク海や日本海での存在感を誇示しているように思います。北極圏の温暖化は急激に進んでおり、海氷の面積は年々小さくなっているようです。

 

そのような状況の中、ロシアは世界貿易の分野で新しいシーレーンである北極海航路の確保を急いでいます。もしこの航路が開通するようになれば、イギリス-日本間の航行距離は現在の南シナ海を経由するルートと比較すると、約30%は短縮することができるようになります。

 

南シナ海やマラッカ海峡付近では、中国との政治・軍事的問題が多発しており、ロシアの上を通って日本に向かう北極海航路は燃料費削減や時間短縮が可能です。輸送船が、サハリン島を回って太平洋上に出る時、「航路のハブ」になることが期待されているのが北方領土です。

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