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北海道でサンマ初水揚げ不漁続き、今年の値段は？
(出典：2021年8月19日 朝日新聞）
今年に入ってから世界中で異常気象が続いており、熱波や干ばつ、洪水などの災害は毎日のようにどこかで起きています。
ところが、収穫前ということもあって農作物や食料生産に与える具体的な影響について全体像はまだ見えてきていません。しかし、北海道では生乳生産量が10％も減少し、サンマが不漁などすでに食料生産に影響が出ていると報道されています。
ブラジルで霜害！コーヒー価格が高騰した３つの理由
(出典：2021年8月1日 World Voice by Newsweek）
一方、64年ぶりに雪が降ったブラジルでは、異常低温で農業生産に大きな打撃を受けています。ブラジルは、世界でも有数のトウモロコシの輸出国ですが、現時点での生産量は当初の予測を大幅に下回ると予想されています。
また、ブラジル産やコロンビア産のアラビカコーヒーの価格が7年ぶりに高値を更新し、寒さがコーヒーの収穫に影響を与えているのは明らかです。販売業者は、上がったコストを消費者にすぐにでも転嫁せざるを得なくなっています。今後、食料価格がさらに上昇する可能性があります。
ブラジル政府の発表では、アラビカ総作付面積の約11％にあたる20万ヘクタールで収穫ができなくなっています。トウモロコシの総生産量も、昨年に比べて約17％減少する可能性があると予測されています。
メキシコでは、水不足による干ばつが深刻となっており、牛の餌となる干し草が広範囲で不足しており、ブランド牛の産地として世界的に有名なソノラ州では、家畜の売却や屠殺を余儀なくされています。
ソノラ州のブランド牛の数はこの2年で半数が減少し、世界第6位の牛肉生産国であるメキシコでも価格上昇が始まっています。さらに、インド洋のマダガスカル島では、最悪の干ばつに見舞われていると報じられています。
アフリカ中心 飢餓急増の恐れ 24カ国食料不足に 国連が報告書で警告
(出典：2021年4月3日 Yahooニュース）
アフリカでは日照りが続き、農作物の不作によって飢餓状態が起きています。これも全て異常気象が原因ですが、国連の世界食糧計画によると世界中で約100万人が十分な食料を得られず、数万人が飢餓の危機に瀕していると公表されています。
他方、世界有数の小麦の生産国であるアメリカでは、深刻な水不足によって北西部に広がる広大な小麦生産地での収穫量は大幅に減少する可能性が高いと予測されています。西海岸のカリフォルニア州でも、水不足が起きています。
森林が消えることで山から流れるはずの川の水量が減り、飲料水が足りなくなっています。ある自治体では、海水を飲み水にするためのシステム設置を進めています。すでに、芝生への放水量に限度が設けられており、限度量を超えると罰金が科せられる条例も通った郡があります。
さらに、ダム湖の水が枯渇して公共水道設備から水が出ない自治体もあり、遠方から調達している地域も出ているようです。社会インフラが構築されて以来、アメリカではこれまで経験したことがないことが起きています。
アングル：水不足で世界の水力発電ピンチ、温暖化阻止に脅威
(出典：2021年8月18日 Reuters）
私が長年住んでいたカリフォルニア州では、40年ぶりの干ばつが起きていますが最近まで深刻な水不足に直面していることを認知していなかったと報じられています。当局によって調査が行われた結果、危機的な水の供給問題に直面していることが分かりました。
特に、昨年から森林火災が多かった北カリフォルニアの一部で「水不足」が起きています。大都市サンフランシスコへの水は、シエラネバダの水源からパイプラインを通って供給されていますが、これから水不足の懸念は続いていくものと考えられます。
当然、こうした状況が農作物や畜産、そして食料生産に大きな影響を与えることは間違いなく、2022年に起きる予測がある水不足がすでに起きてしまっています。2023年には食料危機が起きる予測がありますが、収穫が始まる10月以降に具体的な被害が報告されます。
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2021年8月20日
