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トランプ大統領の元主席戦略官スティーブ・バノンは、欧州連合(EU)を崩壊させるために政治活動を行っている②

スティーブ・バノン
(image from https://www.al.com/news/index.ssf/2018/01/steve_bannon_out_at_breitbart.html)

トランプ大統領の元主席戦略官スティーブ・バノンは、欧州で危険な政治運動を行っています。欧州連合(EU)の本部があるベルギーの首都ブリュッセルにあるザ・ムーブメントでは10名ほどであったスタッフを増員し、2019年の欧州議会選挙に準備しています。

 

バノンは、ヨーロッパの政治情勢にはまったく無知という意見も見られますが、ドナルド・トランプの選挙マネージャーであり、泡沫候補の一人にしか過ぎなかったトランプをあっと言う間に共和党の大統領候補までに押し上げたもっとも重要な立役者の一人でした。

 

バノンは、フェイスブックの個人情報漏洩問題で注目されたデータ分析会社、ケンブリッジ・アナリティカのようなビッグデータで集めた情報から、特定の候補者を支持するように投票行動を誘導するITテクノロジーを持つ会社を活用し、トランプに勝利をもたらしました。

 

最先端のITを駆使したテクノロジーを、来年の欧州議会選挙に適用することは間違いないと想うわけです。再び2016年のアメリカ大統領選挙で起こったような大どんでん返しが、欧州議会選挙でも起こり、極右政党が大躍進するかもしれないというわけです。

 

当然、こうした選挙キャンペーンには相当な資金が必要になりますが、資金源としてティーパーティー運動の支援者で億万長者のコーク兄弟、さらにはオンライン支払いサービス、ペイパルの創業者ピーター・ティールの名前も挙がっていますが、誰が支援者なのかははっきりしていません。

 

また、バノンの活動はヨーロッパに限定されているわけではなく、南米にも進出していることが確認されています。ブラジルでは今年10月に大統領選挙が予定されており、未だにに労働者出身のルーラ・ダ・シルヴァ元大統領の人気が高いとされています。しかし、現在は汚職の罪で有罪となり、刑務所に収監されているため、今回の大統領選挙には立候補することはできないようです。

 

そうした状況の中、支持を着実に集めているのがブラジル極右のメシアス・ボルソナロ候補です。ボルソナロ候補は、なんとヒトラーを礼讚し、ブラジルの原住民を寄生虫と呼び、多民族国家ブラジルで黒人のゲットーへの隔離を唱え、貧困層は強制的に避妊すべきと主張しています。さらに、地球温暖化は捏造であり、アマゾンの熱帯雨林の開発を進めるべきだとも主張している人物です。

 

バノンは、このボルソナロ候補の選挙キャンペーンをいま強力に支援しているためもあってか、ボルソナロ候補の人気は現在、大統領有力候補の2位まで上昇しているということです。

 

このように、バノンの活動は国際的に拡大していることで、そもそもアメリカをエリートの手からアメリカ国民に主権を取り戻すアメリカ第二革命の必要性についてもいずれ手を付ける可能性があります。ヨーロッパと南米で極右勢力の選挙キャンペーンを支援することで、最終目標としては新世界秩序を前に進める役割を果たしているのかもしれません。

 

バノン自身、メディアに対してほとんど発言しておらず、報じられていないことからはっきりとは分からないものの、オルタナティブ・ライト運動の革命家としての最終目標は予想することはできるはずです。これまでのバノンの思想の大きな柱になっているのは、キリスト教の価値への回帰です。

 

特に、金融資本主義が暴走しずぎたことから、アメリカ国内で大きな格差を生み出した最大の原因は、資本家がキリスト教の価値観を喪失し、自己中心的になったためだと考えています。もしキリスト教の価値観が市場に残っていれば、資本家は社会的格差を縮小するために積極的に寄付を行い、社会に貢献するものと考えています。

 

つまり、こうした資本家の行動によって社会福祉が隅々まで行き渡り、経済格差は是正されるということです。これこそキリスト教の伝統的な価値に基づいた本来あるべき資本主義の形であって、資本主義が今後も存続するためには、アメリカ国民はこのキリスト教の伝統的な価値観へと回帰しなければならないと考えているに違いありません。

 

しかし、伝統的な宗教的価値観への回帰は容易ではなく、教育やメディア、そして金融資本主義は今やグローバル化し、自己中心的な価値観の原因になっている制度を根本から破壊し、キリスト教の価値観を基礎に社会を再構成しなければならないとも考えているはずです。

 

これは、新世界秩序へと再生するための創造的破壊なのですが、破壊こそ本来の伝統的な社会を実現するためにはなくてはならないものになっているわけです。しかし、キリスト教の価値観に基づく純粋な社会を構築するためには、まずキリスト教を敵対視するISやアルカイダなどイスラム教原理主義勢力を社会から排除しなければなりません。

 

バノンは、イスラム原理主義勢力を一般的なイスラム教から明白に区別しており、イスラム教そのものへの批判は回避しているようです。しかし、彼の発言を見てみると、イスラム全般に対する憎しみは隠すことができないままです。この感情は、明らかに欧米諸国の極右勢力と共有されています。

 

こうしたバノニズムの思想を前提に、バノンがヨーロッパと南米で行っている極右政党を支援する選挙キャンペーンを見ると、極右の運動を利用し、グローバルな金融資本主義のシステムを内部から崩壊させ、その後にキリスト教の価値観に基づいた純粋な社会の構築を目指すということであると思われます。

 

もしこの運動が成功することになれば、おそらくバノンが代表するアメリカのオルタナティブ・ライトの思想が世界的に拡散し、国際的な広がりを持つ危険な流れになる可能性があります。その流れは、アメリカへと逆輸入され、国内のオルタナティブ・ライト運動をさらに強化する結果になり、最終的には「アメリカ第二革命」に向けた動きになることを、スティーブ・バノンは狙っているのかもしれないということです。

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