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トランプ大統領の元主席戦略官スティーブ・バノンは、欧州連合(EU)を崩壊させるために政治活動を行っている①

スティーブ・バノン
(image from https://www.cnn.co.jp/photo/l/814686.html)

今回のメインテーマは、世界は一時的に緊張緩和に向かうかどうかについてです。世界は緊張と緩和が交差する状態にありますが、最終的には緊張緩和の方向に向かっているように思います。

 

しかし、このように緩和の方向に動いているのは、トランプ政権が大きな紛争や戦争を戦う用意がないからなのは明らかです。アメリカは、2016年までの8年間のオバマ政権によって国防予算は2割も削減され、国外に展開する米軍の兵力は年々縮小し続けています。

 

また、21社もあった国防産業の専門企業の数は6社にまで減り、多くは家庭用電化製品の生産に移行し、生産拠点を労働力の安い中国などに移転しました。この結果、国防産業でもグローバル化による空洞化が進み、兵器の生産に支障が出てきています。

 

予算削減の煽りは、米軍内部や専門のスキルをもつ要員の確保が困難になっており、整備要員の不足から、F35戦闘機の6割が飛行不能になってきています。このような状況は、米軍全体に拡大していると報告されています。

 

アメリカは、国防予算とグローバル化が引き起こしたこうした状況を早くなんとかしないと、大規模な紛争や戦争には対応できなくなる可能性があります。特に、ロシアが開発した新兵器のシステムには全く歯がたたなくなるかもしれません。

 

したがって、国防産業と米軍の立て直しが急務であり、その間は世界的に緊張緩和が望ましいということをトランプ政権では実行しているということです。

 

さて、一時はホワイトハウスで大きな影響力を持ち、実質的には影のアメリカ大統領とまでいわれたスティーブ・バノン元主席戦略官兼上級顧問のその後についてですが、主席戦略官兼上級顧問を辞任し、ホワイトハウスを去ったのがちょうど昨年の今頃でした。

 

バノンを中心としたオルタナティブ・ライト運動は一時は勢いがありましたが、最近はロシアとの共謀疑惑などでトランプ政権は守勢に立たされ、勢いが衰えているように見えます。この運動の状況は、今ではほとんど報道されることもなくなっています。

 

オルタナティブ・ライトと言えば、白人優越主義やファシズムなどの過激な主張を特徴としている存在としての印象が強いわけですが、エリートの手から民主主義を国民の手に取り戻すことを主張しており、支持の基盤は思った以上に広く、トランプ大統領のコアな支持層としても知られていました。

 

そのような状況の中、最も気になるのは、オルタナティブ・ライト(アメリカ第二革命)の過激な指導者であるスティーブ・バノンの現在の動向です。トランプ政権の主席戦略官兼上級顧問の辞任後の動向はあまり伝えられることはありませんでした。

 

最近、ロシアのメディアがバノンの現在を報道しており、現在はアメリカではなく、欧州連合(EU)の本部があるベルギーの首都ブリュッセルにいるとのことです。ここでバノンは、ザ・ムーブメントという運動団体を設立し、政治活動を展開しているようです。

 

ザ・ムーブメントは、ヨーロッパ各地の極右運動のネットワークを作り、欧州連合を内部から崩壊を狙った運動であるとされています。現在、ヨーロッパ各国では、大量に入ってくる移民に対する脅威などが背景となり、反EUの機運が強くなっている。それを背景としてイスラム系移民排斥を訴える極右運動が大きな広がりを見せています。

 

イギリス独立党のナイジェル・ファラージ議員やボリス・ジョンソン元外務大臣、イタリアのマッテオ・サルビニ副首相、フランス国民戦線のマリー・ルペン党首、そしてハンガリーのビクトル・オルバン大統領、ポーランドのアンジェイ・ドゥダ大統領などはその代表として有名です。

 

すでに政治的に著しく躍進しているこうした極右運動を結集し、2019年に実施される欧州議会の選挙で、議席を増大させることを当面の目標にしています。ちなみに、欧州議会の選挙は5年に一度実施され、現在の極右系党派の議席は751議席中45議席しかありません。

 

バノンのザ・ムーブメントは、各国の極右の力を結集し、200議席まで一気に増大させることが狙いですが、欧州連合を内部から解体へと導くというのがバノンの戦略のようです。

 

一方、こうした極右勢力は自国民と自国の文化を第一義に考えるナショナリストでもあり、そうしたナショナリストである極右勢力が国際的に連帯し、欧州連合(EU)を内部から解体する運動を実際に展開できるのかどうかは難しいと考えられます。

 

ところで、現在のヨーロッパ各国で実施されている極右運動は、ナチスドイツが躍進した1930年代の運動と多くの共通点を持っているように思います。しかし、当時と異なる点はユダヤ人の排斥というイデオロギーがないことです。

 

それに代わり、排斥の対象となっているのがイスラム教とイスラム系移民(難民)です。それらに対する強い憎しみはどの極右の政治勢力にも共通しているように感じます。

 

つまり、バノンが立ち上げた政治組織、ザ・ムーブメントは、極右の共通したメンタリティーである反イスラムの感情を扇動し、イスラム系移民の受け入れを各国に割り当てている欧州連合を内部から分裂させ、最終的には崩壊させる計画だと思われます。

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