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アメリカ版2ちゃんねらーが熱狂する「Qアノン」現象の恐怖
前回、「Ｑアノン」の投稿内容を一部だけ翻訳して紹介したわけですが、この他にも、世界情勢の裏情報に関わる投稿がたくさんあります。私自身、「予測脳」を研究しているため、「Ｑアノン」の投稿は興味深く観察しています。
このような「Ｑアノン」の投稿が始まって2年が経った今、「Ｑアノン」の情報はさらにネット上で拡散し続け、世界各国で支持者が増えつつあります。実際に、サイトのアクセス数やアプリのダウンロード数から、支持者が増えていることがわかります。
https://qanon.pub/
昨年、「Ｑアノン」の投稿をまとめた「Qanon.pub」というサイトが開設されましたが、すぐに月間1000万件を越えるアクセスを記録し、投稿を見るためのスマホアプリさえ開発されました。アップルストアは、ダウンロード数のトップ10にランクされたこともあります。
このようなトレンド傾向は現在でも続いており、トランプ大統領から正式に「フェイクニュース」と呼ばれた新聞社の「ニューヨークタイムス」や「ワシントンポスト」は、特集を組んで「Ｑアノン」を解説する記事を書いています。
そうした記事のほとんどは、「Ｑアノン」が投稿する内容を批判する内容となっています。つまり、「ニューヨークタイムス」や「ワシントンポスト」、そしてテレビ局の「CNN」は、「ディープ・ステート」が支配するメディアであるということです。
また、人類学者なども「Ｑアノン」を真面目に批判した本を出版しており、逆に「Ｑアノン」の熱烈な支持者が書いた本が、アマゾンの売上ランキングの2位になったこともあります。
今年8月の時点でも、「Ｑアノン」の「Ｑ」の文字のプラカードを持った集団が、アメリカ各地で行われているトランプ大統領の集会に多く現れるようになっています。これについては、アメリカのマスメディアも大きく取り上げ、日本でも報道されています。
謎の集団…陰謀論唱えトランプ氏を支持
しかし、今年の4月頃から「Ｑアノン」とのつながりを恐れたトランプ陣営によって、「Ｑ」のプラカードを持つ人々は会場から排除されるようになりました。彼らは、集会場の外でパブリックビューイングを楽しんでいます。
さらに、下院の共和党公認候補を決める予備選挙戦の候補者の4人が、「Ｑアノン」の支持者であることを公表しています。「Ｑアノン」の影響力は、暴力的な行為に出る人々にも与えています。狂信的で熱烈な一部のトランプ支持者たちは、来年の大統領選挙前には暴動を起こすことになるかもしれません。
Qアノン支持者のひとり、Clark Petrounovのツイートより
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2019/12/26
