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アメリカで増え続ける「Qアノン」の支持者⑤ 「ネット掲示板で議論される覚醒運動」

更新日 2019/12/26

 

アメリカ版2ちゃんねらーが熱狂する「Qアノン」現象の恐怖
2018年8月22日の現代ビジネスへのリンク画像です。

 

すでに「Qアノン」について今回で5話目になりました。日本では「Qアノン」についての報道がほとんどないため分かりづらいかもしれませんが、本国アメリカではネット掲示板やサイトにはあらゆるコミュニティーが存在しています。

 

日本の代表的なネット掲示板である「2ちゃんねる」でも、政治や経済、オカルト、スピリチュアルなどおよそ考えられるあらゆるテーマの板があります。それらは、特定の話題を中心に形成されたコミュニティーですが、一日数万のアクセスがあります。

 

むしろアメリカのほうが日本の掲示板より数十倍もアクセス数があり、英語が読める海外に住む外国人も多数参加しているわけです。アメリカでは、「4chan」や「8chan」、そして「8Kun」や「Redit」といった掲示板が有名です。

 

今、アメリカで本当に起こっていることは、「Qアノン」はどの掲示板でもホットな話題となっており、様々なコミュニティーから膨大な数の人々が「Qアノン」の思想に魅了されているということです。その結果、異なる掲示板に出入りする者同士が刺激し合うことになり、「Qアノン」支持者は増え続けているというわけです。

 

実は、そのような相互作用が起こっている理由として、「Qアノン」を含めたコミュニティーが一つの大きなテーマのもとに結集しつつあることが挙げられます。そのテーマとは、覚醒を呼び起こしていることです。

 

これは、政治や経済、そして世界情勢だけではなく、科学技術や医療、そして教育など、あらゆる分野で隠され続けてきたことが暴かれたことで、それが人類の精神的な覚醒を呼び起こしているとする理解です。

 

特に、20代後半から30代前半のいわゆる「ミレニアル世代」を中心に、この覚醒運動は多くの人々を魅了し、インターネット上にある一つの勢力となりつつあります。具体的なテーマとしては、「国際金融資本(IMFやBIS、世界銀行)」や「ディープ・ステート(軍産複合体)」と呼ばれる組織についてです。

 

中でも、世界政府を樹立しようと企てるワシントンD.C.の内に潜む影の政府であるディープ・ステートは、社会主義化した国々を単一の世界政府に統合して人間を管理する「ニューワールドオーダー(新世界秩序)」について熱い議論が交わされています。

 

また、「地球温暖化」の是非についても熱い議論が続いており、数年以内に太陽系が現在とは異なる周波数(巨大フレア)が放射されることで、これが引き金となって人類の意識が進化するという話も真剣に語られているわけです。

 

トランプのCIA批判派封じは、陰謀論のQAnonが待つ「一大決戦(ストーム)」の始まりか?
2018年8月21日のニューズウイークへのリンク画像です。

 

重要なことは、「Qアノン」の出現とによって貨幣経済・科学技術万能の時代から追いやられていたコミュニティーが相乗効果によって立場が強くなり、これまでにはないくらいのアクセス数を呼び込んでいることです。

 

これらのコミュニティーは、これまで隠されてきた世界と宇宙の真実が暴かれ、人間の意識が進化すると信じる覚醒運動を構成しています。つまり、「Qアノン」の主張する革命は、この覚醒運動の盛り上がりを象徴するのかもしれません。

 

「Qアノン」は、すでにアメリカ国内で政治運動化していますが、トランプ大統領の支持基盤にもなっており、2020年11月実施予定のアメリカ大統領選挙では、この覚醒運動がさらに強くなり、どこでも「Q」の文字を見ることになると思われます。

 

そして、トランプ大統領が再選した際には、アメリカ社会の様々な場面で覚醒する人々が生まれていくようにも思います。しかし、日本で1980年代に「オウム真理教」が衆議院選挙に立候補者を立てたのと同じようなことになる可能性もあります。

 

オウム事件「若い世代に伝えたい」 公安調査庁、YouTube発信開始に込めた思いを担当者が語った
2019年12月20日のJキャストニュースへのリンク画像です。

 

オウム真理教という新興宗教団体は、それから数年後に「地下鉄サリン事件」を起こし、大勢の方が命を落としたわけです。2020年は、大統領選挙キャンペーン中にアメリカでも同様のことが起こる可能性があります。

 

なぜかと言えば、歴史を正しく振り返ってみるとわかりますが、アメリカよりも日本で先に事件や出来事が起こっている「フラクタル構造」があるからです。ここでも日本は世界の最先端、ひな型であることがわかるはずです。

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