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アフガニスタンでタリバン政権が復活① 「アメリカは敗戦のフラクタル」

更新日 2021年8月24日

 

アフガン政権が事実上崩壊 テロとの戦い振り出しに
2021年8月15日 日本経済新聞へのリンク画像です。

(出典:2021年8月15日 日本経済新聞)

 

2021年8月15日 17:29 (2021年8月16日 12:49更新)

 

8月15日、ちょうど76年前の太平洋戦争で日本がアメリカに無条件降伏した日に、今度はアメリカはタリバンに無条件降伏したわけです。

 

あっという間に各州を無血開城した反政府武装勢力タリバンは、首都カブールを陥落させてアフガニスタンのガニ大統領を追い出してしまいました。これで、アフガニスタン・イスラム「共和国」は崩壊し、新たにアフガニスタン・イスラム「首長国」が誕生することになります。

 

米軍の完全撤退は8月31日の予定でしたが、7月から動き出したタリバンはその前にアフガニスタン全土を制圧しました。カルザイ初代大統領やアブドラ前首席補佐官、そしてヘクマティアル前首相は、政権移行を促進するためにタリバンと交渉中と報道されています。

 

タリバン報道官の記者会見では、「誰にも報復しない」という方針を述べ、新政権は「包括的なもの」として全ての民族との融和を図ると発表しています。また、「女性の権利を保障する」としていますが、あくまで「イスラム法(シャリーヤ)の範囲内」とのことです。

 

タリバンが国際テロ組織「アルカイダ」との関係否定
2021年8月23日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2021年8月23日 Yahooニュース*)

 

一方、アメリカのバイデン大統領は休暇中でしたが、急遽ホワイトハウスに戻ってタリバン制圧後の演説を行い、「想定よりも早かった」と述べて再びキャンプ・デービッドに戻っていきました。

 

その後、「アメリカの国益に値しない戦いを無期限に続けるような過ちは繰り返さない」と、アフガニスタンに駐留している米軍の完全撤退を正当化しています。しかし、バイデン政権の姿勢にして対して国内外から批判の声が強まっています。

 

先週、バイデンは「米軍が駐留していない国においても効果的な対テロ作戦を実施している」と述べましたが、イスラムテロ組織「アルカイダ」とのつながりがあるタリバンの政権奪取で、アフガニスタンが再びテロの温床となる可能性が高まってきました。

 

日本でも、アフガニスタン情勢が連日伝えられていますが、特派員が一人もいないので欧米メディアの報道記事を日本語に翻訳して流しているだけです。タリバンは、約2週間でアフガニスタン全土を掌握したことになります。

 

アフガンは「米外交史上最大の屈辱」、トランプ氏がバイデン氏を批判
2021年8月23日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2021年8月23日 Yahooニュース*)

 

この間、アフガニスタン政府軍との戦闘はほとんどなく、政府軍の兵士たちのほとんどが武装解除し、降伏しています。バイデン政権は、米軍が訓練した政府軍兵士約30万人でタリバンの侵攻を防げると考えていたように思います。

 

少なくとも、タリバンが首都カブールを攻略するには数か月かかると見ていました。だから、欧米メディアはタリバンが予想外に早くアフガニスタン全土を掌握してしまったことに注目しています。

 

その理由のひとつとして指摘されているのは、アフガニスタン政府が腐敗しており、軍の予算が幹部によって私的に流用され、兵士たちに給料が支払われていないことです。存在しない兵士の給与を申告し、全額横領するようなことも頻繁に行われていたと言われています。

 

つまり、政府軍の士気は上がらず、兵士たちは最初からタリバンと戦う意志がなかったことが分かっています。また、アフガニスタンで取材しているジャーナリストの記事では、タリバンの支持者たちによるネットワークが機能したと主張しています。

 

タリバンのネットワークには、あらゆる階層の人々が政府幹部や政府軍にも存在しており、タリバン司令部による指令に従っています。タリバンが主要都市を占拠する場合、銃を持った部隊が都市郊外で動きを止めていました。

 

アフガン政府軍、なぜ弱かった?  米など9兆円支援、役に立たず
2021年8月16日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2021年8月16日 Yahooニュース*)

 

国家の軍隊というものは、兵士が国家に命を差し出す覚悟がないと成り立ちません。政府軍の兵士は、給料のために集まってきた貧困層の出身者が多く、そして何を守るために戦うのかを理解できなかったようです。

 

米軍から「自由と人権を守る」と教えられても、それを享受できたのはほんの一部のエリートに過ぎず、兵士とその家族にとって給料が頼みの綱であれば、死ぬ気でタリバンと戦うことはなかったということです。

 

しかも戦う相手は同じアフガニスタン人のタリバンであり、政府(国)軍というのは本来、外の敵から国を守るためのもので、タリバンが相手では内戦となるわけです。長年にわたって内戦を繰り返した上、タリバンの復権を抑えろと言われても兵士たちにその意欲がなかったのは当然のことです。

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