新型コロナ 世界からの報告
(出典:NHK 特設サイト新型コロナウイルス)
日本に新型コロナウイルスの第6波が来ることは、7月頃からすでに予測されています。世界の感染状況は国によって異なり、時期もズレています。
例えば、韓国では新規感染者数が7月に増え始め、第4波が首都ソウルを中心に100日連続で1000人を超えています。また、ロシアでは9月に新規感染者数がいきなり増え、10月は毎日3万人以上が新たに感染し、死者数は過去最悪の1000人を超えています。
ロシア政府によると、コロナ患者用の病床は全国各地でほぼ満床の状態が続いているようです。さらに、イギリスでも10月に感染者数が増加し、新規感染率が15%を超えました。ヨーロッパ諸国でも感染者数が増えており、日本とは状況が違うように思われます。
イギリスは、近隣国よりもかなり早い段階(人口100万人あたりの感染者数が670人)で規制を解除したことが感染再拡大の原因であるのは明らかで、デンマークなど北欧諸国では感染者数が人口100万人あたりの感染者数が100人以下で規制を解除していました。
感染者数なぜ急減? ワクチン効果、行動変化など―専門家「複合的要因」
(出典:2021年10月16日 時事通信)
イギリス政府が、意図的に規制を早く解除した可能性が高いですが、諸外国でも似たような状況が起きています。そうした状況の中、感染者数が急激に減ったのが私たちの住む日本です。東京都の感染者数はピーク時の3000人から、最近はその1/100の30人台にまで落ちました。
全国各地の感染者数も300人台を維持していますが、ピークの3万人台から1/100にまで減っています。問題は、この感染者数の急激な減少について専門家たちは明確な理由が分かっていないことです。
政府機関や各医師会などで、急激な減少の原因が議論されていますが、政府はワクチン接種の拡大や行動規制の効果が現れた結果と説明していますが、むしろ世界各国ではワクチン接種によって感染者を増やしています。
当然、PCR検査を増やしたことで「陽性者=感染者」が増えたというのもありますが、第4波(2021年4月~)と第5波(2021年7月~)はアルファ株とデルタ株というそれぞれ異なった「変異株」によって感染の波が起こり、時間が経つと急速に収束していきました。
コロナ感染者数はなぜ減ったのか、第六波はくるのか 専門家17人の見解
(出典:2021年10月26日 Yahooニュース)
諸外国からかなり遅れましたが、2021年4月から日本で本格的にワクチン接種が始まりました。ちょうど変異株が猛威を振るい始めたタイミングでしたが、ワクチン接種によって本当に重症化リスクを抑えたかは分かりません。
第3波まで日本の死亡率は5%近かったピーク時から考えると、現在は1%前後を推移しています。死亡率の低下については世界各国で起きていますが、イギリスやアメリカだけはワクチン接種者が増えても感染者数が増えています。
新型コロナの「急速な収束」はなぜ起きたのか:児玉龍彦氏に聞く「エラー・カタストロフの限界」との関係は
(出典:2021年10月5日 Yahooニュース)
つまり、感染拡大を止める効果がないワクチンが感染者数を減らしたわけではないということです。おそらく、新型コロナウイルスの複製エラーの修復システムに変異が起き、これによるコピーエラーからウイルスが自己崩壊している可能性があります。
「エラー・カタストロフ」と呼ばれるこの現象は、新型コロナが持つRNAウイルスは複製するスピードが早く、変異種の出現ペースも早いと言われています。だから、スピードに追いつけずに複製エラーが起きるということです。
これまで日本では、第1波(2020年2月~)、第2波(2020年6月~)、第3波(2020年12月~)、そして第4波(2021年4月~)、第5波(2021年7月~)と約3ヵ月ペースで感染の山を形成しています。
ワクチン接種が始まる第4波の前から3ヵ月ペースが繰り返されていることから、それぞれの波が収束した原因はワクチン接種ではなく、エラーカタストロフによるウイルスの自己崩壊であると考えざるを得ないわけです。
なぜ特定の変異株が自己崩壊してから、新たな変異株が生まれて新たな感染の山を形成するのかと言えば、海外から持ち込まれる新種の変異株と、感染しても無症状の人の体内にウイルスが残っているからです。
7月、東京オリンピックで大勢の外国人が日本に入国し、陽性者=感染者とされても全く症状が出ない人が私たちの周りにはいます。第6波は、この2つの原因から始まることになります。
|