地方は閉店続き主要7割が減収「百貨店」消滅“秒読み”開始
日本各地の百貨店(デパート)が次々と閉鎖を始めています。Amazonなどのインターネット通販にシェアを奪われているというのが主な原因です。
消費者が物理的に買い物行動をする場合の「ワンストップ・ショッピング」の象徴であり、大型商業施設の典型的なビジネスモデルとされた百貨店やショッピングモールも、インターネットによるWebショッピングの波に翻弄され、飲み込まれてしまっていくのは明らかです。
語学教室業界も、大手英会話スクールに通わずに、マンツーマン専門スクールから今は、カフェ英会話に人気が向かっています。ここにIoTを使ったWebカウンセリングが入り、カフェや自宅、オフィス(教室代わり)+専門カウンセリング(スクール)の連携体制が語学学習の中核になるはずです。
一昔前は、IT業界と語学スクール業界は別枠で動いていたような感じがありましたが、昨今は全く一緒の流れになりつつあります。私は、語学スクール運営には、時代を見極める目が非常に重要だと感じています。
専門カウンセリング+カフェや自宅、オフィス+外国人講師+AI(人工知能)で語学学習は完結します。今後、大手英会話スクールはAIによる最先端の学習ツール作成を目指すべきです。運営会社も、デジタル活用をできるところとできないところで運命が分かれつつあります。
このように、英会話スクールも百貨店と同じような事態に直面しています。いや、全ての業界がそうなのだと思います。IT化が遅れているところは、今まさにその変化の中にいます。
業態を変化させ,価格競争力を向上しなければならないため、これまでのような高額なレッスン料金を請求している大手英会話スクールは死に絶えると思います。いずれにしても、日本人は農耕民族であることから、少しずつしか変われません。
オンライン英会話も100校現れては99校消えてますが、どのスクールもサービスを開始することが目的で戦略がありません。戦略とは、業態の方向性と到達レベルを決めることです。今のレベルではどこも活路を見出すレベルには達していません。
話を百貨店に戻しますが、ニューヨークにあるMacy'sなどのデパートには日曜日でもほとんど客がいません。一方、トルコのイスタンブールにあるSax fifth avenueは、客が溢れるほど来ています。
アメリカのデパートは海外に出て行っており、北京のIKEAにも驚くほど客が来ていました。瀋陽にある西武百貨店には客が来ていませんが、成長率が高い国の購買力の波に乗るしかないのかもしれません。
中国の「英語学習ブーム」を象徴する、30億ドル企業VIPKidの躍進
中国の子ども向け英語教育の会社ですが、学校に行くよりも効率的で、安全な教育システムを提供しているようです。
中国の北京にあるオンライン教育プラットフォーム「VIPKid」の企業価値は、30億ドルに達しており、50万人以上の中国の学生を顧客として抱え、6万5000名のアメリカ人教師が英語を教えています。
中国では毎年1700万人以上の子どもが生まれ、親たちは英語教育に関心を高めていますが、中国在住のアメリカ・カナダ出身の英語教師の数はわずか2万7000人しかいなく、中国の英語教育市場が今後、膨大な成長余地を残していると指摘されています。
VIPKidでは、オンラインで新人教師のトレーニングを行い、ほとんどの教師は3回ほどのテストレッスンで英語を教えるコツをつかめるようです。さらに、新人教師のレッスンは他のベテラン教師らが常にモニタリングを行い、クオリティーの向上に務めている。同社はまた、生徒のエンゲージメントを常に測定しています。
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