打ち合わせ通りの自作自演をやっているわけですが、政治家にとって利権の宝庫である東京オリンピックを手放すわけがありません。もし返上することになれば、ホテル業界は完全にアウトとなります。そして、東京都民の税金300億円が無駄になります。
東京都の小池百合子知事というのは、何の問題ないのにわざわざ築地市場を豊洲に移転し、騒ぎを起こすような無能です。そのことを深く考えない東京都民も問題があるように思います。
その小池都知事が、東京オリンピックでの暑さ対策で打ち出したのが「打ち水」です。打ち水をすれば、さらに湿度が上がり、蒸し暑くなることは誰でも知っていることです。海外のジャーナリストたちに酷評されたのが昨年の夏であったわけです。
小池都知事が打ち水効果呼び掛け「体感してほしい」
結局、暑さ対策に東京都が使ったとされる東京都民の税金300億円は無駄になってしまっています。こんな無能な東京都知事に、東京都職員は日々振り回されています。大本営が無能であることで、現場に死人が出ることは太平洋戦争時と全く同じ構造です。
他のスポーツ競技で世界大会があるとの理由で、真夏の東京でオリンピックを開催する時点で、すでに「アスリート・ファースト」ではないわけですが、商業主義が前提の「カネまみれの汚れた祭典」を未だに開催しようとしています。
今後、政治や気象状況によっては、全ての競技を東京より涼しい札幌で開催することになる可能性さえあります。そうなれば、もはや東京オリンピックではなく、「札幌夏季オリンピック」になるということです。
小池都知事は、テレビが映るところだけ表向きのパフォーマンスをやってきたことは明らかになりつつありますが、東京都民もなぜか無給のボランティアをさせられていることも問題であるように思います。
そもそも、東京の8月の気温を考えると、屋外でマラソンを開催する前提でプランを考えようとすること自体が異常であるように思います。いよいよ、東京(冬季:札幌)オリンピックの行く末が1940年に返上した状況と似てきています。
2020年を控えた私たちが知るべき、幻の東京五輪 1940年、東京オリンピックが中止に追いやられるまで(後編)
これまでの東京オリンピック問題を時系列で挙げてみると、まず、2015年にメイン会場となる予定の新国立競技場建設計画の白紙化が発表され、佐野何とかという怪しいデザイナーがデザインしたエンブレムがベルギーのリエージュ劇場のロゴと酷似していたため、IOCと組織委員会に使用停止要求が提出されました。
2018年には、フランス司法当局からJOCの竹田会長を贈賄で訴追され退任し、日本語が話せない桜田義孝五輪担当大臣が東日本大震災に対する失言を理由に安倍首相に辞表を提出し、事実上の更迭となっています。
さらに2012年、猪瀬直樹・前都知事が誘致の際に、「カネのかからない五輪」と言い放ちましたが、そこから現在に至るまで予算の増額に増額を重ね、それでも足りないから予算を国とJOC、そして東京都で押し付け合い、東京都民はタダ働きのボランティアでかき集められそうになっています。
東京五輪予算、1.35兆円の見通し 小池知事
当初の予算は7000億であったわけですが、予算オーバーでちょうど1年前の報道記事で小池都知事は、1兆3500億円の見通しと発表しています。そして今、なんと予算が3兆円を超えているわけです。例えるなら、700円でオーダーした昼定食が3000円になったという話です。
何度も繰り返し断言しますが、東京オリンピックは返上することになりそうです。是が非でも開催したとしても、史上最悪のオリンピックになるのは明らかです。
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