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実際に、ロシアはヨーロッパのエネルギー覇権を確立するために新しいパイプライン網の敷設に余念がありませんが、これを阻止したいトランプ政権との間で緊張が続いていることが度々報道されています。
しかし、レポートを見るとこれからはトランプ政権によりヨーロッパのエネルギー市場からロシアを徹底して排除する動きが始まる可能性があります。まず、天然ガスのパイプライン計画としては、バルト海底を経由する「ノルド・ストリーム2 (Nord Stream 2)」がいよいよ完工する予定です。
また、ロシア南部から黒海海底を通りトルコまで到達する天然ガスのパイプライン計画があり、こちらも2019年に運用開始予定となっています。さらにギリシャを経由してヨーロッパの他の地域に天然ガスを供給するという計画もあるようです。
一方、イランの天然ガスをシリアやイラク、そしてレバノンを通って地中海からヨーロッパへと運ぶパイプライン計画もありましたが、シリア内戦で中断しており、アサド政権の存続が決定していることから情勢が落ち着き次第、着工が始まると思われます。
このような、ロシアによるヨーロッパへの天然ガスの供給を強化するパイプライン計画に対抗して、アメリカはイスラエル沖で発見された巨大な天然ガスを、キプロスやギリシャ、そしてイタリアを経由してヨーロッパにまで輸送する計画があります。
アメリカの同盟国がヨーロッパへの天然ガス供給を担い、アメリカの企業がパイプラインを建設するという計画です。さらに、ポーランドに専用の施設を建設し、タンカーでアメリカ産シェール・ガスを輸出する計画はすでに始まっています。
すでに、トランプ政権の対ロシア政策として、ロシアのパイプライン建設を強力に阻止する動きに出ている可能性があり、ドイツがロシアと協力して建設している「ノルド・ストリーム2」の計画に強い不快感を表明しており、これからドイツに対する制裁法案が発表される予定です。
トランプ米大統領、ノルドストリーム2計画巡り制裁検討

これがロシアのヨーロッパに対するエネルギー供給を阻止する最初のきっかけとなり、中国に対する25%の関税をかけているように、同盟国ドイツにも関税を課すことになるかもしれません。
目標を達成するためにはどんな手を使ってでも相手を追い詰めるトランプ大統領の交渉方法から、いよいよドイツの自動車メーカーに対する関税で脅しながら、「ノルド・ストリーム2」からの撤退を迫ることも予想されます。
そしてロシアに対しては、ドイツ以上にあからさまな対決姿勢を出して、ロシアとの軍事的緊張が高まることになるというのが今後の予想となります。
このように焦点が中国からロシアに移行することで、中国との関係に妥協が成立し、米中貿易戦争は一時的に休戦する可能性があるかもしれません。
当然、米中の対立は世界秩序の主導権を巡る覇権争いのため、そう簡単には解決することではありませんが、一時的な休戦はあるものと考えられます。常に誰も予想のつかない行動をするトランプ大統領については、急に態度を変えることを頭に入れておくべきです。
いずれにしても、これから緊張の焦点は次第に中国からロシアに以降することで、原油価格高騰やイランや北朝鮮の軍事的な動きにも注意が必要になります。
他方、日本については今後、アメリカから核兵器を購入するというとんでもない交渉が水面下で進んでいるという非公開情報があります。いずれこのことが報道されることになるかもしれません。
同時に、2011年3月11日に放射能漏れ事故を起こした福島第一原発の危険性について、これまで、隠蔽されてきたことが暴露されることになるものと思われます。
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