Atlasマンツーマン英会話

アメリカとイランの報復合戦はまだ続いている① 「アメリカのイラン敵視」|Atlasマンツーマン英会話

札幌エリアのマンツーマン英会話

Atlasの特徴レッスンコース・授業料一覧スクールを探す無料体験レッスン子供英会話Atlas KID'Sオンライン英会話

ホーム > すべての「人」へ、今、起きている本当のことをあなたに

アメリカとイランの報復合戦はまだ続いている① 「アメリカのイラン敵視」

更新日 2020年1月23日

 

【解説】イランとアメリカの危機は終わっていない 5つの理由
2020年1月15日 BBCへのリンク画像です。

(出典:2020年1月15日 BBC)

 

結局、アメリカとイランとの緊張はまだ続いているようで、両国による対立の本質や新たな公開情報も含め、俯瞰的な視点から伝えなければならないように思います。

 

1月9日、トランプ大統領はイランのミサイル攻撃に対する報復を自制すると発表し、アメリカとイランが報復合戦になる最悪の危機は当面回避されたように思われていました。しかし、危機そのものが去ったわけではなく、今後何が起こっても不思議ではない状況が続いています。

 

ソレイマニ司令官がアメリカに殺害されたことに激怒している「親イランのシーア派系武装民兵組織」は、いつ大規模な報復攻撃を行うのか、現地では様々な憶測があります。こうした武装勢力は、イラクやシリア、レバノン、イエメンなどで活動しており、中東全域の米軍基地が標的になる可能性もあります。

 

また、同時刻にテヘラン発キエフ行きの「ウクライナ航空機」が撃墜され、イラン系カナダ人を多く含む180名もの乗客が死亡しました。イラン政府は、「イラン革命防衛隊」の誤射であることを認めましたが、当初それを認めなかった政府の態度にイラン国民は反応しています。

 

イランで2日連続の反政府デモ 旅客機撃墜を受け
2020年1月13日 BBCへのリンク画像です。

(出典:2020年1月13日 BBC)

 

実際に、イラン政府閣僚の辞任を求める抗議運動が首都テヘランで始まり、この運動が暴動化するとイラン政府は国民の怒りを外部に向けされるために、米軍基地やイスラエルに対して新たな報復攻撃を実施する必要があります。

 

さらに、イランは「核合意」の規定を破り、制限のない核燃料の濃縮を行うと声明を出しています。これに対して、ドイツやフランスはイランが核ミサイル発射の準備を続ける場合、新たな制裁の発動を容認する方向に動き始めています。このように、イランと欧米諸国との緊張が再び高まっているわけです。

 

現在、こうした緊張した状態について、日本のマスメディアで報道したようなトランプ大統領による気まぐれで動いているわけではないことが明らかになってきています。つまり、今回のアメリカの動きは長期間計画されていたものであり、そこにはイスラエルの関与があったということです。

 

ニューヨーク・タイムスや、イスラエルのエルサレム・ポスト、ハーレツ紙、さらにイランの報道記事によると、ソレイマニ司令官はシリアのダマスカスからイラクのバクダッドに飛行機で向かいましたが、搭乗した便名を特定し、それをイスラエルの諜報機関モサドに伝えたとされています。

 

イラン革命防衛隊司令官の暗殺で不安定化する中東情勢
2020年1月8日 Wedge Infinityへのリンク画像です。

(出典:2020年1月8日 Wedge Infinity)

 

この情報はトランプ大統領やイスラエルのネタニヤフ首相にも伝えられ、すぐさま攻撃が実行されたと言います。実は、この暗殺計画は2018年7月から1年半も練られて計画が実行されたことになります。

 

結局、イラン国内での暗殺は困難であるとされ、イラクやシリアなど近隣諸国での暗殺がトランプ政権の閣僚内で話し合われ、当時のボルトン安全保障担当補佐官が殺害計画の実行をトランプ大統領に進言したと報じられています。

 

昨年9月、ポンペオ国務長官はソレイマニ司令官をIS指導者の故バグダディ容疑者と同じレベルのテロリストに指定したと声明を出しており、イスラエルのモサドと連携しながら作戦は実行したということです。

 

今回も、日本のマスメディアの取材能力が低いことが露呈されたわけですが、計画立案の当初からイスラエルは関与していることから、ソレイマニ司令官が米軍基地を攻撃する計画があったという、トランプ政権の説明には明確な証拠がないこともわかりました。

 

ソレイマニ司令官が率いていた「イラン革命防衛隊」の分隊は、特に独立性が高く、その任務はレバノンやイラク、シリア、イエメンなど中東各国に展開している「親イランのシーア派系武装民兵組織」を統括し、イランの勢力拡大のために活動させることであったわけです。

 

結局、ソレイマニ司令官の持つ個人的な手腕と才能によるところが大きかったことで、イランは各地の武装民兵組織の力を活用し、中東では勢力を拡大することに成功したということです。

すべての「人」へ、今、起こっている
日本の国内情勢の本当のことをあなたに
戦争に導くためのプロパガンダ・マニュアル
from 情報リテラシー教育スクール atlasl.net

生徒さんの声レッスン体験談
入会までの流れはこちら
無料体験申込はこちらから
ページのトップへ

Copyright Atlas Corp.All right reserved.