戦後日本の国家体制の歴史と構造について考えてみると、欧米諸国側の文化や歴史を知らないと、どうしてもを知識の骨格が育たないことは明らかです。
実際に、明治時代には権力者たちの欧米視察に随行した政治学者や憲法学者たちがおり、近代的な学問を学びに行ったとされています。中には、戦後の歴史学者たちの模範となった研究者もいます。
戦前、明治天皇は現人神にまで祭り上げられ、信仰の対象にしたことは国家体制として間違いであったことは今では常識とされています。だからこそ、広島と長崎に原爆を落とされ、日本の国家神道は滅亡したわけです。
それまで、全国の神主は国家公務員であったのが、敗戦後にその資格を剥奪され、神話を真に受けさせ、信じ込ませるような国家体制など危険思想でしかないことが反省となりました。結局、最終的には宗教を取り入れた国家体制など滅んでしまうということです。
現在の皇室は、このことを十分に理解しており、昭和天皇は戦争に負けたと深く反省されました。だからこそ、昭和天皇はGHQ(進駐軍)のマッカーサー元帥と9回もお話になられ、日本国憲法下に静かに入られたというわけです。
戦後以前の昭和天皇は、明治憲法よりもさらに上位にいましたが、現在の皇室は、神事の儀式を強調することはありません。だから、秋篠宮さまが「安倍政権に対して、天皇家の儀式にお金をかけないでください」と発言されました。
さて、現在の日本では国民の多くが不況の中で貧しい状況に置かれている中、政治家たちが税金を上げたり、社会保障を削る行為に走っているのは明らかです。このように、国民生活が圧迫されたまま何とか生き延びているようにも感じます。
日本の最大の弱点というのは指導者不足であって、国民の各層はしっかりしているにもかかわらず、政府、つまり安倍政権の閣僚たちの能力が低いと感じざるを得ないわけです。愚かな者たちが行政のトップにいるものだから日本人一人ひとりに元気がないのは当然のことです。
プーチン大統領やトランプ大統領、そして中国の習近平主席のような国のトップに見られるような優れた見識と優れた能力で、国を豊かにし、若者たちに職を与え、夢を与える必要があります。残念ながら、現在の日本には国民に敬愛される指導者がいません。
なぜかと言えば、立派な人が出てくると愚劣な人間たちが足を引っ張り、追い落とそうとするからです。だから、日本人の多くがどうしていいのか迷っているようにも見えます。国のトップが国民から軽蔑されていることが、日本の最大の危機であるということです。
戦後、昭和天皇とマッカーサー元帥によって決められた話として、2045年まではアメリカは日本の国富を好きなだけ収奪することができます。これまで約1500兆円とも言われる米国債を日本は買わされ、それを取り返すことはもはやできないはずです。
毎年、30兆円程度を日本はアメリカの国家財政の赤字分を補填していますが、その担保である米国債はただの紙切れでしかありません。結局、この1500兆円は踏み倒され、米ドルが暴落した時には1ドルが50円になり、30円になり、10年になると思われます。
だから、アメリカは日本が保有する米国債を借金(負債)として踏み倒すつもりであるということです。このようにして、次の時代が始まっていくわけですが、まずは2020年、そしてトランプ大統領の2期目最終年にあたる2024年ということになりそうです。
一方の安倍首相は、2020年の東京オリンピックの開会式までは何とか首相の席にしがみつき、花道を飾ろうとしています。そして、9月には自民党の総裁選で後継者が決まるというシナリオがあります。
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