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トルコ軍がクルド人地域へ軍事侵攻①

 

今回のテーマは、すでに日本でも報道されているシリア北東部のクルド人(少数民族)地域へトルコ軍が侵攻したことについてです。

 

いつもように、日本のマスメディアでは報道していないことが多く、今後、中東では予想以上に危険な状況になる可能性があります。

 

アメリカのトランプ大統領は、シリア北東部のクルド人地域に展開していた米軍を徹底させると発表しました。この地域には、シリア民主軍などクルド人部隊を中心とした組織とテロ組織IS(イスラム国)の掃討作戦で協力している米軍が数千人の規模で駐留していました。

 

トランプ大統領は、これを全面的に撤退させる計画で、10月6日に発表をした翌日から米軍はシリア北東部からの撤退を開始しました。

 

米軍、シリア北部の撤退開始 クルド人を切り捨てる形に
2019年10月8日の朝日新聞へのリンク画像です。

 

一方、トルコはクルド人組織をテロリストと見なしており、トルコと国境を接するこの地域からクルド人を徹底して排除する方針を掲げています。この地域に展開していた米軍の特殊部隊は、クルド人をトルコ軍の侵攻から守るための緩衝地帯としての役割を果たしていました。

 

しかし、今回の撤退によってこの緩衝地帯がなくなったことから、数千名規模のトルコ軍部隊がいきなり侵攻を開始し、クルド人地域ではトルコ軍とクルド人部隊との間で激しい戦闘が続いています。

 

また、10月11日にはシリア北東部の町にある米軍特殊部隊の拠点にトルコ軍が砲撃し、トルコ軍はこれを間違いによる事故である、と声明を発表しています。結局、死傷者がなかったことから米軍は反撃しなかったようです。

 

このようなトルコの動きに対して、激怒するフリを見せるトランプ大統領は、トルコに即時に軍事活動の停止を迫り、経済制裁を発動しました。トルコの鉄鋼に対する関税を50%に引き上げる方針を打ち出しています。

 

さらに、トルコ軍の即時撤退を求めるドイツとフランスも、撤退しない場合はトルコへの武器の禁輸処置に踏み切る決定をしました。

 

他方、米軍の撤収を決めたトランプ大統領の方針として、アメリカ国内からも強い批判が出てきていますが、国防総省(ペンタゴン)はこの決定がIS作戦で長年アメリカと同盟関係にあったクルド人に対する裏切りであるとして非難しています。

 

アメリカ下院議会は、米民主党・共和党の超党派で撤収決定を違法として認定し、これらの無効を要求する決議を準備すると公表しています。

 

そのような状況の中、クルド人地域の収容所に監禁されていたISの戦闘員の逃亡(わざと逃がした)が始まり、クルド人地域の収容所には数百人のIS戦闘員が収容されていましたが、トルコ軍とクルド人部隊の戦闘の混乱を利用し、すでに750名異常が逃亡したと見られています。

 

IS戦闘員の親族ら約800人、シリアのキャンプから逃走トルコの攻撃受け
2019年10月13日のAFPbbへのリンク画像です。

 

一時は壊滅的な状況にあったテロ組織ISですが、アメリカやトルコによってまた息を吹き返し、再びテロ事件が頻発する可能性が演出されています。

 

アメリカに見捨てられた格好となったクルド人は、これまでは緊張関係にあったシリアのアサド政権と、その後ろ盾になっているロシアと協力する方向に動いているようです。アサド政権とロシアはこれに合意し、シリア政府軍とロシア軍がクルド人支配地域に移動しています。

 

クルド人組織、シリア政府が支援で合意 トルコの進攻で
2019年10月13日のBBCニュースへのリンク画像です。

 

すでにシリア北部の大部分を掌握し、シリア全土の回復を目標にしているアサド政権にとっては、これは国土回復の願ってもないチャンスとなりました。

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