ホーム > すべての「人」へ、今、起きている本当のことをあなたに アメリカによるイランへの攻撃(空爆)が迫っている①
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イラン情勢が緊迫してきていると報道されていますが、5月13日にアラブ首長国連邦のフジャイラ沖のオマーン湾で、サウジアラビアの港を出発した原油タンカーが「破壊工作」による攻撃を受けました。
現場は、海上輸送で必ず通るホルムズ海峡に近く、イランにも面しています。このタンカーは原油をアメリカに運んでいる途中でしたが、死傷者はいなかったようです。前日12日にもアラブ首長国連邦の商船が破壊工作で攻撃を受けたと発表していました。
アメリカのシンクタンクによると、初期段階の分析として、この攻撃にイランとイランが支援する組織が関与した可能性が高いという結果が出ています。また、翌日14日には、サウジアラビア中部の石油パイプライン施設が爆発物を積んだドローンの攻撃を受けたと報道されています。
原油の生産や輸出には影響がないということですが、攻撃されたポンプ施設で火災が起き、サウジアラビア政府は、「テロ組織が背後にいる」と非難しています。
一方、サウジアラビアと敵対するイランが支援するイエメンの武装組織は、同日に無人機でサウジの重要施設を攻撃したと主張しています。内容としては、「イエメンに軍事介入するサウジアラビアが侵略を続ければ、さらに激しく攻撃する用意がある」というものです。
他方、イランは12日、革命防衛隊のサラミ総司令官は「イランは戦争を始めたことはなく、好んでもいない」と述べ、関与を一切否定しています。さらに、イラン最高指導者のハメネイ師は、「イランはアメリカとの戦争を望んでいない」とし、関与を改めて否定しました。
しかし、こうした攻撃が実際にある前に、トランプ政権はすでにイラン攻撃の実質的な準備をしているものと考えられます。4月末にはバージニア州ラングレーのCIA本部でボルトン安全保障担当補佐官の主導で緊急会議が開かれていました。
このような会合は、通常はホワイトハウスで持たれますが、諜報機関のCIA本部で開かれるのは極めて異例で、過去の例では、重要な極秘作戦が立案される時に集結した記録があります。当然、一体何が話し合われたのかは明らかにされていません。
ホワイトハウスでは、イランから攻撃があった場合の対応についての協議がすでに進んでおり、実際にイランからの攻撃があった場合、約13万人規模の米軍を中東に展開させる用意があると発表しています。
これらの動きは、トランプ政権がイランからの攻撃を口実に「開戦」の準備を進めている可能性がありますが、報道ではトランプ大統領にはこうした動きが知らされていない可能性が高いとしています。
これを受けて、トランプ大統領は「13万人の兵力を中東に派遣するというが、どう思うか?」との記者の質問に対し、「それはフェイクニュースだと思う。私がそれをやるのかと聞かれれば、間違いなくそうするだろう。しかし、そのような計画はない。できればそのような計画はないほうがよい。しかし、必要とあればもっと大きな兵力を派遣するだろう。だがその記事はニューヨーク・タイムス紙だろ?ニューヨーク・タイムス紙はフェイクニュースだ。」
約13万人のイラン派兵をフェイクニュースとして切り捨てるトランプ大統領の口ぶりからすると、トランプ大統領は本当にこうした計画が進行中である事実を知らされていないのかもしれません。
もし、トランプ大統領に知らせずに計画が進行しているのだとすれば、トランプ政権ではボルトン安全保障担当補佐を中心とした高官が、大統領を無視して勝手に計画を立案し、実行しつつあるということになります。 | ||
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