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地政学的な覇権争いになるワクチン・新薬開発①「アメリカよりも中国のほうが開発が進んでいる」

更新日 2020年6月2日

 

コロナ特効薬&ワクチン、米中日欧で進む研究開発の最前線を追う
2020年5月22日 Newsweekへのリンク画像です。

(出典:2020年5月22日 Newsweek)

 

今、新型コロナウイルスの特効薬やワクチンの開発が、アメリカと中国の地政学的な覇権争いの手段になりつつあります。

 

エボラ出血熱やSARSウイルスが発生した際、アメリカは中国に対して積極的に協力し、ワクチン開発を行ってきました。しかし、今回はオバマ政権時のような国際的な協力関係では全くありません。

 

新型コロナウイルスの抑え込みに失敗したトランプ政権は、ウイルス蔓延の拡大の責任をすべて中国に転嫁していましたが、今度はWHO(世界保健機関)のテドロス事務局長に宛てた書簡で、30日以内に改善できなければ資金拠出を恒久的に停止し、脱退も検討すると通告しています。

 

米中どちらに軍配?WHO総会で習近平スピーチ、トランプ警告書簡
2020年5月22日 Yahooニュースへのリンク画像です。

(出典:2020年5月22日 Yahooニュース)

 

一方、中国の習近平主席は、WHOの総会に送ったビデオメッセージで、中国の公正さと透明性を強調し、新しく開発したワクチンや漢方薬(中医薬)は「世界の公共財産」として無償で提供すると発表しています。

 

そのような状況の中、いよいよアメリカと中国の「ワクチン開発競争」が始まりました。もしアメリカが、ワクチン開発に最初に成功するのなら、供給もアメリカが独占することができますが、同時にアメリカの政治的な影響力を拡大させるものと考えられます。

 

具体的には、ワクチン供給を条件に世界各国の指導者たちに対して、中国との関係を変更するよう迫るものと思われます。このように諸外国へ政治的・経済的圧力をかけることで、何とか中国を世界から孤立させようとしていきます。

 

それに対して、もし中国が先にワクチン開発に成功するのなら、世界各国に無償供与することになります。ただし、中国側の提示する条件を飲まなければならないわけです。結局、「タダより安いモノはない」ということです。

 

中国は、ウイルス感染の治癒に効果が確認されたワクチンや漢方薬を通して政治的・経済的な要求を実現し、世界的に影響力を拡大するための条件として最大限利用するものと思われます。

 

ファイザー、新型コロナワクチン候補の臨床試験を米国で開始
2020年5月6日 Bloombergへのリンク画像です。

(出典:2020年5月6日 Bloomberg)

 

例えば、アメリカのバイオ医薬品企業「モデルナ」は、開発を進める新型コロナウイルスのワクチンについて、第1段階の臨床試験で良好な結果を示すデータが確認されたと発表し、ニュースなどで報道されたことでアメリカのワクチン開発が進んでいるという印象を与えています。

 

同じく、アメリカ大手製薬会社の「ファイザー」は、ドイツの製薬会社と共同でワクチンの臨床試験を開始し、ワクチンの臨床試験としてまずは少数の健康な被験者で安全性を確認し、第2段階として少数の感染者で用法と用量を調整する予定です。

 

最終的には、多数の感染者で有効性と安全性を確認し、被験者にワクチンを投与したものとそうではないグループに分け、治癒率を比較する方法を模索しているようです。第1段階と第2段階を同時平行で進め、年内に2000万人分のワクチンの生産を目指しています。

 

さらに、アメリカの「ジョンソン&ジョンソン」や、イギリスの「グラクソ・スミスクライン」など大手製薬会社がワクチンの早期開発に乗り出しています。こうした報道を見ていると、アメリカがワクチン開発で中国をリードしている印象を強く感じます。 他方、開発に出遅れた中国は、多くの国々から新型コロナウイルスの蔓延の責任を問われ、損害賠償の請求をされています。その結果、最終的には中国は孤立する方向に向かうと日本のマスメディアは報じています。

 

新型コロナ治療薬臨床試験は約1000件その結果は?
2020年5月24日 NHK NEWS WEBへのリンク画像です。

(出典:2020年5月24日 NHK NEWS WEB)

 

中国のワクチン開発の状況については、欧米諸国や日本のマスメディアで具体的に報じられることはほとんどないですが、WHOによると世界各国で約120件ものワクチン開発が行われている中、そのうち8件が臨床試験のレベルに到達していると報告されています。

 

実は、この8件のうち5件は中国が開発しており、アメリカはたったの2件しかありません。そして、中国ではすでに2000人の感染者を対象に第2段階の臨床試験が実施されていると言われています。

 

中国のワクチン開発は、民間の製薬会社や大学や政府の研究機関、そして人民解放軍の研究機関が連携した型で進められています。現在、「ファイザー社」よりも早く第2段階の結果が出ており、次に多数の感染者を対象にした臨床試験である第3段階に入ろうとしています。

 

この段階では、感染の拡大が止まっていないアメリカやブラジルなどで研究を行うことが理想的であるようで、中国では入院患者数が少なく、多数の被験者を見つけることは難しくなっているようです。

 

そこで、まだ感染の拡大が続いているカナダを含む複数の国々で、第3段階の臨床試験の実施を計画しています。

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