ファイザー製ワクチンの予防効果低下、重症化には依然有効
(出典:2021年7月6日 Reuters)
新型コロナウイルスの変異ウイルス「デルタ株」が、世界各地で急速に広がっていると報道されています。東京を中心に、感染者が増え始めているのはインド型のデルタ株であるものと考えられます。
一方、イスラエルの保健当局はファイザー製ワクチンの感染予防効果が、従来の95%から64%に低下したと発表しました。また、接種を受けた人の重症化を防ぐ効果は93%で、これまでとさほど変化はないようです。
今、世界中でデルタ株の危険性が指摘されていますが、その他にイギリス型の「アルファ株」はワクチンの効果を維持していると言われています。さらに、南アフリカ型の「ベータ株」やブラジル型の「ガンマ株」は、デルタ株を含めワクチンの効果が弱いとのことです。
そして、昨年チリで発見されて以来、隣国のペルーで急激に死者数が増えているのが「ラムダ株」です。すでに世界中に広がっていることが確認されていますが、そのほとんどは南米・中南米で猛威を振るっています。
「ラムダ型」これまでない異変 ワクチン効果低減か
(出典:2021年6月25日 テレ朝news)
イギリスの保健当局によると、イギリスでも数人の感染者が見つかった中、今のところアジア各国では確認されていません。しかし、すでに入り込んでいる可能性は高く、従来の4つの変異ウイルス以上に強い感染力に注意する必要があります。
ワクチンの効果が弱い3つの変異ウイルスよりも、さらに体内に生成される中和抗体をすり抜ける可能性は高いと考えられています。つまり、ワクチンに対してある程度の耐性を持っているということです。
ラムダ株は、人間が感染する際に使用するスパイクタンパク質に対し、複数の変異があるというユニークな特徴を持っていると研究者が警告しています。また、mRNAワクチンを提供しているファイザーやモデルナ製が効かないとの見方を多くの研究者がしています。
実際に、ラムダ株に感染した人の致死率は高く、ペルーでは感染者のほとんどが重症化する可能性が高く、約12%が感染時に死亡すると予想されているほどです。WHOによると、ペルーでは新規感染者のうちラムダ株が81%を占めていることが報告されています。
東京五輪で“最凶”の「ラムダ株」が上陸 ワクチン効果は5分の1?
(出典:2021年7月8日 Yahooニュース)
他方、最初に発見されたチリ国内の感染者の30%以上がラムダ株にすでに感染していると見られており、チリ大学の研究ではスパイクタンパク質に存在する変異ウイルスが、中和抗体から逃れて感染力を高めていることを発表しました。
チリでは、大都市を中心に大規模なワクチン接種が実施されていますが、エクアドルやアルゼンチンなどの周辺国でも感染者が急激に広まっていることを考えると、突然変異はこれから何度も繰り返されていくものと考えられます。
当然、危険なワクチンを接種すること自体を避ける必要があるわけですが、これからラムダ株が日本に入ってくるのは時間の問題と思われます。
五輪マラソンの厳しい交通規制 13日間通れない場所も…大通公園周辺の規制内容を解説
(出典:2021年7月10日 Yahooニュース)
東京オリンピックの開幕式が7月23日ということで、世界各国から代表選手団が続々と来日しています。しかし、日本国民の大多数が反対していることを考えると、菅政権とIOCによる「強硬開催」であることは明らかです。
無観客で競技が実施されるとしても、選手団を含め数万人規模の海外からの関係者がすでに日本に入国しています。危険なラムダ株が、日本国内に持ち込まれる危険性は高く、8月以降はワイドショーなどでその話題について触れることになると思います。
Atlasマンツーマン英会話では、引き続きマスクを着用し、ソーシャル・ディスタンスを維持することで対応していきます。札幌ドームでは、オリンピック競技の男女サッカーの試合があります。7月21日はチリ戦、22日はアルゼンチン戦が開催される予定です。
また、8月5日~8日まで札幌市内全域で競歩とマラソン競技が開催される予定です。むやみに外に出て応援するのではなく、ここは大人しくテレビ観戦するのが妥当であると思います。そもそも土壇場で開催中止になる可能性もあり、最後まで目が離せません。
|