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金利経済である金融資本主義に対する警告

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いわゆるキリスト教の祖イエス・キリストとイスラム教の祖マホメット(現在は標準アラビア語の発音に近い「ムハンマド」と表記)は、それぞれ聖書とコーランの中で「お金を貸した時に金利を取ることは悪いこと」と語っています。

 

ところが、この言い伝えを現代では一部地域を除いて誰も守ることはなく、「金利経済」によって金融商品を片っ端から発明していったのが私たち人類の歴史であるわけです。

 

金利経済というのは、最終的には必ず破綻することになりますが、少なくても集まった富によって技術と文化が生まれることになります。なぜなら、ある程度の資金がないと技術革新ができないからです。

 

そもそも、金利によって文化というものが生まれるわけですが、それが私たち自身にとって良いことか悪いことかはまだわかっていません。本当は、私たちは支え合って生きていくしかないのですが、いつも誰かが誰かの取り分を奪おうとしているのを見ると、やはり金利経済は悪いことではないでしょうか?

 

この自己矛盾の起こす現象が人類の歴史そのものであり、論理の組み立てがもともと自滅するようにできているということです。しかし、それを避けようとするのなら、別の世界を求めるしかありません。

 

例えば、江戸時代のように鎖国社会にすれば、自分たちで勝手に身分制度をつくって下々をイジメることになります。逆に、現在のようにグローバル社会にすれば、弱い者から全てを奪っていくことになり、奪う物がなくなれば、内輪でイジメ合い、そのイジメに耐えきれくなって自滅していくわけです。

 

私たち人類は、この繰り返しを何度もしているだけで、このあたりで世界各国が盛んに宇宙に出ようとしているのは、現体制を解放しないことには本当にお互いに殺し合いになり、絶滅しかねないことを知っているからであると考えられます。

 

おそらく、人類は狩猟動物になって以来、脳が自己破壊するような仕組みでできている可能性があり、しかもこの部分の改革に誰も成功したことはありません。つまり、私たち人類というのそういう生き物であるということです。結局、そういう生き物だからこそそうなるしかなく、知恵が働くわりに愚かではあります。

 

私自身、こういうことを真面目に考えていると、何となく天皇皇后陛下の悲哀に満ちた顔のようになってしまいます。その両陛下のお姿を、2月24日に国立劇場で開かれた「天皇陛下御在位30年記念式典」をテレビで観る機会がありました。その式典の中で、沖縄出身の歌手の三浦大知氏が天皇陛下が作詞、皇后陛下が作曲した曲を熱唱しました。

 

今回、今上陛下が島歌の韻で作詞し、皇后陛下の作った曲を、沖縄出身の歌手の歌って御退位の記念とされたわけです。沖縄は日本本土と同じということで、昭和天皇の引き起こした太平洋戦争について申し訳ないと想われたということです。

 

現在の陛下の心を示したものですが、今、沖縄では激しく日本政府と米軍を拒絶しています。あまりに沖縄人を馬鹿にする内地から来た日本人と米軍に対して、「両方とも出ていって欲しい」と願うのは、台湾とほとんど同じ状況にあるように思います。

 

太平洋戦争後の当時、中国本土から台湾に逃げてきて、台湾に渡った後は現地人を殺害し、好き放題してきた蒋介石とその背後にいた米軍に日本軍が放棄した武器を与えられ、中国本土を占領した毛沢東率いる共産党共々「出ていって欲しい」ということです。

 

一方、アメリカの先住民であるインディアンやオーストラリアのアポリジニ、そして中国のチベット人も同じ意味を持っているように思うわけです。南米での政治家暗殺を繰り返すアメリカへの嫌悪感とも同じです。

 

他方、ヨーロッパではロスチャイルド家が画策したガソリン税に反対する反ユダヤ主義というのは、フランスで起きている「黄色いベスト運動」とも連動しており、世界中の人々が嫌になっている感情のフラクタル構造になっているのは明らかです。

 

いよいよ世界各地で反ユダヤ感情は同期しているように見え始めており、反グローバリズムや反金融資本主義、そして反欧米のうねりの中で同期しかけています。それを象徴する沖縄の米軍基地建設のための選挙であったわけです。

 

根底のところで人が人を動かす時は誠意が必要で、安倍首相はそのことを知らなさすぎます。これまでの人生自体に誠意を感じたことのない安倍政権は、誠意なぞ無意味という根本定義から成り立っています。

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