15世紀中ごろから17世紀中ごろのヨーロッパ人による植民地主義的な海外進出から「大航海時代」と呼ばれていますが、この大航海時代から現在までの約500年の歴史を一言で言うと、「嘘と軍事力で奪い尽くす」ものであったということです。
嘘は様々な形に変わり、バチカンからイエズス会に、その次は民主主義と資本主義、そして共産主義という概念がなぜか社会構造として登場してきました。しかし、いずれの概念も世界的に広がり、国や諸民族を完膚なきまで破壊してきたわけです。
さらに、軍事の本質は科学中心となり、物理学は弾道ミサイル開発の研究材料になり、天体観測は弾道ミサイルの着地点を見るために研究されています。つまり、北朝鮮のような小国でも核ミサイルを保有したことで本気の戦争ができなくなり、欧米人は軍事力で奪えくなったため、金融市場で奪うしかなくなったということです。
欧米人たちが、金融市場の相場そのものを操作することで、世界経済を支配してきましたが、いよいよリアルの空間が奪えなくなったので、次に奪う場所はバーチャルの空間ということになりつつあります。
欧米人たちは、このまま通貨(お金)を支配することができれば、核戦争なしで世界を征服できるはずであったのが、金融の根本原理である金利の動きがおかしくなり始めてきました。そもそも人々の富を奪い取るというのが、「金利の本質」であります。
しかし、物質的に金利について考える場合、金利は消費力そのものであって、人々が消費をしなくなれば、金利は低くなることが明らかになりました。これが今、世界的に起きている「デフレ経済」です。
各国政府が、金融緩和によって巨額の通貨(お金)をばら撒き、「紙幣を持っているほど負債になる」という奇妙な事態が起きています。もはや地球上では何もかも限界になってきており、地球外へ意識が向き始めています。
今、世界は500年前と同じように、「宇宙大航海時代」となりつつあります。ところが、人類はまだ宇宙へ行くための技術を持ってはなく、宇宙線や超高速でぶつかってくる宇宙塵から防御するための技術が完成していません。
人体を宇宙空間でも保てるようにするには、重力と地球の大気、そして磁場に対応できる装置を開発しなければ生きていけないことが分かっています。何としてでも漫画の宇宙戦艦ヤマトのような反重力装置を開発しなければなりません。
そこで、とりあえず解決策として商業宇宙ロケットをスペースX社のイーロン・マスクCEOが開発し、先月3月2日に打ち上げ、国際宇宙ステーション(ISS)とドッキングさせた最初の会社となりました。
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しかし、この記事からもわかるように、宇宙空間での技術的な限界を考えると、まだ次の強奪する空間を求めている連中がプランBである第3次世界大戦を計画しているというのは、西洋文明の現状であるということです。
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資源国イランでは大量の石油が産出されますが、喉から手が出るほど欲しいのが核ミサイル兵器の技術です。一方、北朝鮮は第2回米朝首脳会談での交渉決裂によって、当面は国連の経済制裁が解除されないことがはっきりしたため、ますます経済的苦境に陥ることになります。
そうなれば、どうしても欲しいのが外貨と石油であり、もはや北朝鮮が売れるものは核ミサイル兵器しかありません。ここまで条件が整えば、北朝鮮からイランに核ミサイル兵器の技術が渡るのは、時間の問題です。
欧米諸国やイスラエルは、そうしたことを重々承知しているからこそ、金漢率(キム・ハンソル)の亡命政権を出してきているということです。いよいよ世界的な危機が迫っています。
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