16歳の時偶然に出た衣類モデルの選抜大会で大賞になり芸能界に足を踏み出したソン・ヘギョは、ドラマよりシチュエーションコメディの分野で弾むセリフまわしと行動で明るくて可愛いイメージを浮上させた。しかし2001年のKBSミニシリーズ<秋の童話>で可愛いイメージから脱皮、成熟した女性への変身に成功しながらドラマの演技者に一歩近付いた。このドラマで彼女は‘ウンソ'役を引き受けて視聴者たちの涙腺を刺激し、ソン・スンホン、ウォン・ビンと一緒に一躍スターダムに上がった。

以後MBC<ホテルリア>、SBS<守護天使>などで主演級として出演してその人気はｓらに高まった。特に<秋の童話>が台湾で放送された後ソン・ヘギョの人気は国内を超えて台湾、香港にまでおよび、アジアのスターとして浮び上がった。

2003年にはSBSドラマ<オールイン>で韓国の代表女優というタイトルを得ると同時に、相手役だった12歳年上のイ・ビョンホンと恋人に発展しながらその有名税は絶頂に達した。以後彼女は化粧品のCF、衣類のCFなど各種広告に出演して、年末の授賞式で演技賞を受賞するなど、その人気はとどまることをしらなかったが、<オールイン>以後1年余りの休息期を経て最高の待遇を受けて出演した2004年SBSドラマ<日差しあふれる>は、あまり良い反応を得ることができなかった。

彼女は既存のイメージと違う変身を試みたが視聴者たちを捕らえるには不足だったし、まだ単独でドラマを導いて行くには力不足という評価を受けた。しかし<オールイン>で英語、日本語を完璧な発音で演技して視聴者たちを驚かした彼女の努力は、視聴者たちをもう一度驚かす下地となっている。2004年には人気漫画をドラマに再構成した<フルハウス>で、歌手ピと演技し、明るいイメージ変身で多くの人気を得た。

ぽっちゃりしてキュートなイメージの彼女が女優としてターニングポイントを迎えた時点は、多分『オールイン』と『フルハウス』という作品を終えて、演技欲が出始めてからではないかと思う。2005年には日本原作の『世界の中心で、愛をさけぶ』のリメイクバージョンである『波浪注意報』では限られた人生を生きる女子高生の演技を立派に演じ、それ以降内面演技を伴なわなければならない映画『黄真伊』や『彼らが生きる世界』などを通じ、眼差しが深くなったのがわかる。成長を重ねてて男のロマンになってきた目覚しい女優ソン・ヘギョ。『彼らが生きる世界』で出会ったヒョンビンと熱愛で女性としての愛まで掴んだ彼女が、今後どんな演技で演技力を表わしてくれるのか気になる。