2003年MBC『ノンストップ4』でデビューして以来、可愛いマスクと大きな目でウサギや子犬のようだというニックネームを得て、可愛いイメージと同時に花嫁候補1位という賢くてしっかりしているイメージを与えたイ・ユンジ。デビューした時はただ可愛くて美しいイメージが強かった。大学生のイメージに続いてKBS1日々ドラマ『19の純情』で、ちょっぴりわがままでハツラツとしただけの嫁の役割まで、明るいイメージがぴったりだという考えを捨てることができなかった。しかし予想ははずれた。イ・ユンジという俳優は、思慮深く、演技を計算することができる「俳優」だった。
2007年MBC朝のドラマ『私のそばにいて』では、実の母に捨てられ婚約者にも背信される数奇な女性に変身した。朝ドラなので多くの大先輩との難しい演技の呼吸もよく合わせ、演技も自然にこなした。引き続きKBS1大河史劇『大王世宗』に出演して史劇演技に挑戦したが、可愛くハツラツとしたイメージの彼女を、また違う角度から見る契機となった。初めて出演依頼を受けた平凡な役を固辞して、「昭憲王后沈氏」役で重量感ある史劇の演技を幼い年齢にもかかわらずよく消化して、ソフトなカリスマを加えじわじわと演技を学び結実させた彼女は、2009年KBS2『演芸街中継』でMCにも挑戦した。欲望と才能が一つになった彼女は、演芸街の便りを爽やかに堂々と伝えMCとしても合格点を得た。
2010年にはMBC週末ドラマ『タンポポ家族』で、しっかり者の自信にあふれた新世代の嫁に挑戦した。女優たちは長いストレートの髪が特徴だが、アンバランスのショートカットとスモーキーなアイメイクを強調して、トレンドを先導すると同時に新世代的な洗練された美しさを同時に感じさせてくれた。また古典的な嫁候補1位のイメージを、新世代的イメージに変える契機にもなった。
イ・ユンジは休まずに1年に一編ずつじわじわと演技している。2009年話題のドラマ『地面にヘディング』に続き、2011年の話題作『ドリームハイ』ではキリン芸高の教師であり、ダンスと歌に長けたボーカル教師と舞踊教師役を演じた。学生役ではないので少し悲しいと愚痴(?)をならべたりもしたが、洗練美あふれるカリスマ先生は、彼女が適当だとしか思えない。
忙しく芸能生活をこなしながらも大学では全科目A+を受けて、演技だけでなく学業にも専念し、二兎のウサギを捕まえた彼女。次回も期待する俳優に成長中だ。 |