キム・ジソク(Kim JiSuk. ???)

〔プロフィール〕
生年月日:1981年4月21日
学  歴:慶熙大学言論情報大学院修士
デビュー:2001年5人組グループ「リオ」
受  賞:2009年第32回黄金撮影賞 新人俳優賞
     第17回利川春史大賞映画祭 共同演技賞

2010年新年から映画、ドラマとも全てに注目される俳優がいる。彼はまさに映画『パパは女の人が好き』とドラマ『推奴』で熱演中の俳優キム・ジソク。現在親しみやすく愉快なイメージで多くの人気を得ている俳優キム・ジソクだが、最初に演技を始めたのは単純に兄に対する劣等感のためだった。

メンサ会員で英国のオックスフォード大学を出たものすごい秀才の兄に勉強では勝てないと思い、他の方法で両親の関心を引きたかったが、それが“演技”となった。演技学院に通い演技の基礎を積んだが、演劇映画科大学の入学に失敗した。そうやって演技に対する夢が破れるのかと思いきや、運命のいたずらのように大学入学(ドイツ語教育学科入学)後、ストリートでのキャスティングを通じ、芸能界に入門する。

キム・ジソクはキャスティング後、1年の準備期間を経て2001年に演技者ではない5人組アイドルグループ「リオ」のラッパーとしてデビューした。演技者になるため入った企画社だったが、当時アイドルグループ旋風の中でキム・ジソクもアイドルグループのメンバーにならざるを得なかった。しかし歌手活動で認知度を得る事が出来なかった彼は、演技者として再び再挑戦し、2004年にドラマ『お嬢さんとおばさんの間』でお茶の間劇場にデビューした。

それ以降、ドラマと映画を行き来しながら端役から助演まで旺盛な活動を繰り広げたキム・ジソクは、連続ドラマ『憎くて、可愛くて』に主演する。ハン・ジヘと共に主人公を演じた『憎くて、可愛くて』は、当時40%を越える視聴率で爆発的な反応を得た。このドラマでようやく大衆に知られることが出来た。しかしドラマが非常に大きな成功を得たのと同時に、副作用ももたらした。ドラマの中の“カン・ベクホ”のイメージが非常に強く大衆の頭の中に打ち込まれ、イメージ変身が容易くはなかった。

善良だがしゃあしゃあとしたカン・ベクホのイメージを脱ぎ捨てるため、キム・ジソクは映画『国家代表』を選択した。『国家代表』でキム・ジソクが演じた役は暗くて沈うつな少年家長カン・チルグ役だった。“カン・ベクホ”で1年生きてきたキム・ジソクが“カン・チルグ”になるには多くの努力をしなければならなかった。しかしまたもや彼の映画『国家代表』は845万人の観客を動員してものすごい大ヒット作となり、キム・ジソクの演技者ではない俳優としての人生を踏み出すきっかけとなった。

そして2010年現在、映画『パパは女の人が好き』では愉快で多情多感なロマンチスト“ジュンソ”を、ドラマ『推奴』では推奴輩の行動大将“ワン・ソニ”を演じている。20代を平凡ではなく、ドラマティックに過ごしたキム・ジソクはもう30台の入り口にさしかかり、今年軍入隊を控えている。軍入隊前に『推奴』以外にも映画1本とドラマを2本ほどしたいと欲を表したキム・ジソクだけに入隊前にどんな作品を残すのか、また軍隊に行って来た俳優の演技が一層深くなるというが、キム・ジソクも除隊後にどのような姿を見せてくれるのか期待される。

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