キム・ナムギル(Kim NamGil.???)

〔プロフィール〕
生年月日:1981年3月13日
身体:184cm&70kg
所属会社:スタージェイエンターテイメント
デビュー:2003年MBC公開採用タレント31期
受賞:2009年スタイルアイコンアワーズニューアイコンTV部門賞

キム・ナムギル。鋭い目つきと格別なポーズで、デビューから10年にわたる演技生活が、今や光を放ったような感じだ。2003年MBC公開採用タレントで選抜された彼は、1998年KBS『学校』という学園物で初めてブラウン管に登場した。公開採用タレントだといっても、初めの1~2年は正規の配役ではないエキストラと端役ばかりだった。そして2005年『がんばれ!クムスン』で、クムスンの死んだ夫役で少しだけ顔を出したが、彼を襲った突然のひき逃げ事故で、6ヶ月以上の休息期間を過ごさなければなかった。

休息期を過ごしながら、イ・ハンという名で活動したタレント生活に対する深い自覚の時間も過ごした。本来キム・ナムギルはイ・ハンという名で活動していた。本名キム・ナムギルに似た先輩俳優カン・ナムギルと紛らわしくしてはいけないという憂慮と、彼に大きなチャンスだったクィア映画『後悔しない』の影響だった。しかし、本名で初心に帰って頑張りたいという彼の希望で、キム・ナムギルという名で演技を始めた。明らかにイ・ハンという名のほうが洗練しているが、キム・ナムギルで再び歩み始めた演技人生は、その時から輝き始めた。スター性を追うよりは演技の本質に対する本人の熱望が、本名を賭けた演技に投影されたものと考えられる。

そうして2008年映画『公共の敵1-1:カン・チョルジュン』から、見慣れない名の馴染みの顔(?)でキム・ナムギルが帰ってきた。キム・ナムギルはその年映画『カン・チョルジュン』をはじめとして、『モダンボーイ』、『美人図』など三編の映画が相次いで封切られ、いわゆる「忠武路のダークホース」、「目立つ顔」に急浮上した。忠武路が凍てついたといわれている、その難しい時期に。

彼の演技力が認められ大衆に認知され、そしてファンの愛が実感できるようになったのは、2008年度後半、そして2009年ではないだろうか。『美人図』でシン・ユンボク(キム・ミンソン)を愛するカンム役で純情派を演じきり、2009年視聴率40%を越えるドラマ『善徳女王』ピダム役で頂点を極めた。善と悪が共存するピダムという役は、愚かにも逆行して生きることで光る、二重の人格で人気を集めた。

ストーリーの力がどれほどすごいのか、いつも緊張して演技するというキム・ナムギルは、役柄のキャラクター分析を疎かにしない。場所不問。ここまでいけば、彼が大器晩成型だということが、火を見るより明らかではないだろうか?

おかげさまで創業20周年 おかげさまで創業20周年