1997年、当時高校2年生だったチョン・ジョンミョンは、偶然あるマネージメント社の目に留まってモデル界に足を踏み入れた。モデルとしての才能を発揮した彼は、1999年にKBS青少年ドラマ『学校２』に端役で出演し、演技にも挑戦を始めた。その当時小遣い稼ぎにしか思っていなかった演技生活は徐々に新たな魅力で彼に忍びより、俳優としての欲をさらに増大させた。

しかし残念なことに彼の意志とは違って、俳優の道はそれほど平坦ではなかった。理由は即ち、当初チョン・ジョンミョンがキャスティングされたMBCドラマ『我が家』のウリ役(キム・ジェウォン)を所属社の選択ミスで見送ることになり、2001年に制作されたスクリーンデビュー映画『R U Ready？』も、やはり興行が低調だったため。

その後、2003年にシドコム『まっすぐ生きろ』に出演することになったチョン・ジョンミョン。今や彼の機が熟したのだろうか？大衆はスラリとした身体にかわいいマスクの彼に少しずつ注目し始めた。世事に疎い純真なキャラクターで女性視聴者の心を独占、KBSドラマ『北京マイラブ』(2004年)では、エアロビック講師を好きな世間知らずの中国留学生ノ・ワンソン役にキャスティングされるという幸運に恵まれた。続いて2005年にチョン・ジョンミョンは、新鋭スターから本物のスターに生まれ変わることになる作品に出会う。SBSドラマ『ファッション70’S』で表向きはタフでぶっきらぼうだが、心の中は弱く暖かい気持ちを持ったジャンビンを演じ、彼は一躍スターダムにのし上がった。

『ファッション70’S』で「SBS演技大賞ニュースター賞」を受賞し、映画『台風太陽』で青龍映画祭男性新人賞を掴んだチョン・ジョンミョン。2006年KBSドラマ『グッバイ・ソロ』と6月に公開予定の栄華『強敵』で、俳優としての本当の魅力を発揮するスターに絶えず変遷している。