チョ・スンウ(JoSeungWoo. ???)

〔プロフィール〕
生年月日:1980328
身長・体重:173cm63kg
血液型:B
ニックネーム:お爺さん
趣味:釣り、ミュージカル観覧

彼は典型的な韓国人の顔をしている。二重でない目にのっぺりしていて立体感のない目鼻立ちは、古い絵で見た若者の顔を連想させる。芸能人でありながら外見で特別な感じを与えないチョ・スンウ。それは言い換えれば、男性俳優として成功できる条件だともいえる。ソル・ギョングやパク・シニャンもこのようなマスクだから、映画によって違う顔に変身できるのである。

俳優としての確かな基本技と纎細な感受性、ミュージカルで鍛えられた歌と踊りの実力を兼ね備えた万能エンターテイナーチョ・スンウ。幼い時からミュージカル俳優が夢だった彼は、大学の時に教授の勧誘で偶然応募したイム・クォンテク監督の<春香伝>のオーディションに、1千名余の競争者を退けて堂堂と主演を勝ち取った。

イム・クォンテク監督は、2000<春香伝>を作った時からすでにチョ・スンウの顔が持った魅力と俳優としての潜在力に対して高い点数をつけた。その時イム・クォンテク監督はこのように言った。“<春香伝>のオーディションに先立って手の平ほどの小さな写真を見たが、彼の中にイ・モンニョンの顔だけあるのではない。また違う顔が見える。今回はイ・モンニョンだが、次には“拳(下流人生)”だ。”平凡な顔がさまたげになると考えられるスター性とは違い、その中に枠にはまったキャラクターではない多くの顔を演技することができるから、チョ・スンウの平凡さは演技でもっと多くの顔を見せることができる可能性が潜在している武器になるのだ。
彼はデビュー作<春香伝>でカンヌ映画祭のレッドカーペットを踏んだが、<春香伝>のイ・モンニョンのイメージは大きな栄光であると同時に苦痛だったと言う。短くないスランプの時期が来たし、時間が必要だった。

チョ・スンウはそのスランプの時間をミュージカルに没頭してミュージカル界でトップスターの座をつかみまた映画に帰って来たが、2002<フー・アー・ユー>、、<クラシック>を経てから‘イ・モンニョン’の代わりに‘チョ・スンウ’と言われるようになった。それくらい<春香伝>のイ・モンニョンのイメージから脱するのに時間がかかったのだ。

彼の演技は情熱的である。純粋に見える彼の顔のどこに、このような情熱が隠れているのだろうか?チョ・スンウは2005年の作品『マラソン』を演じた時、実際の人物チョウォンになった。知らない人が見れば、本当の障害者だと錯覚するくらいである。チョ・スンウは『マラソン』でチョウォンになって人々を感動させた。彼の飾り気のない演技には、いかなる誇張も見つけ出すことができない。『マラソン』が静かで純粋な演技で人々を引き寄せたなら、ミュージカル『ヘドウィック』や『ジキルとハイド』は、人々を熱狂させる。台風のように静粛と爆発を一つの身体に合わせ持つ俳優チョ・スンウ。ミュージカルで彼はまた違った気を存分に発散させて元気に歌って踊る。彼にとってミュージカルは、パワフルな彼の歌唱力を存分に発揮できる場所であり、彼の魅力が輝く舞台である。最近日本で後援された『ジキルとハイド』は日本ファンの熱烈な支持を集め、前作の映画『ラブストーリー(クラシック)』や『マラソン』に続いて、チョ・スンウを俳優として再認識させた。

アクションならばアクション、メロならメロ、大変だという障害者の演技まで、できない演技がないチョ・スンウ。“今後見せるものがとても多い”という彼が今夢見ることは、‘スター’ではなく‘俳優’である。演技を通じて自分でも分からない自分の姿を見付けて行く彼の顔から、私たちは無限なる可能性を見ることができる。

おかげさまで創業20周年 おかげさまで創業20周年