やはりハン・ジヘはスーパーモデル出身なので違う。彼女の全身写真は一時大きい話題を呼び、彼女のファッション写真は若い女性のトレンドとなり、誰もが彼女のようになりたいと押し寄せた。最近芸能界には美人があふれている。だが皆似たような容姿。スマートな体格と小さくて面長な顔、二重まぶたの大きい目…。それでハン・ジヘが特別に見えるのかも知れない。

明るくてハツラツとした彼女は、一重まぶたがむしろトレードマークになってしまった

170cm、47kgという完壁な身体条件と、スーパーモデルという華やかなタイトルで、演技の世界に初めて足を踏み入れた彼女は、ドラマ『夏の香り』、『浪浪18才』、映画『B型のボーイフレンド』などをひきつづきヒットさせ、一気にスターダムに上った。

だがスーパーモデル時代いじめられたとか、踊りが好きで何日間も夜通し踊っていたとか、突拍子も無い秘密を暴露することもはばからない。

言葉では説明することができない、妙な魅力を持ったハン・ジヘ。

「猫科」よりは「犬科」に近いと評価される彼女は、暖かくてふっくらとした魅力で、近付けば先に駆け寄って来そうな人物だ。言葉で話すのは簡単だが、スーパーモデル出身者から「犬科」の感覚を得ることは大変なことだ。

ハン・ジヘには妙なジンクスが一つあるという。準備期間なく急にキャスティングされた時は、「大ヒット」になるというジンクス。『私の人生のさや』をはじめとして、『男の香り』、『浪浪18才』等、考える余暇もなくキャスティングされた作品がファンたちに愛され、そのような理由からか、彼女はあれこれ再考、計算して深刻になることは辞退したいという…。

ハン・ジヘだけが持っている爽やかな魅力は、そのような心がけから生まれるではないかといえる。惜しみなく見せて、もっと見せようとする彼女の姿。とりわけ笑いが多い彼女。それを見てさらにその魅力に魅了されるファンたちの姿。「まだ幼いが、歴史の一線を引くような役をぜひ演じてみたい」と明るく快活に話す彼女が、これからどんな姿を見せてくれるのか期待したい。