スーパーモデル出身らしく174センチという、すらりとした身長にスマートな体つき。幼いころから発達した身体構造に、運動選手として多くの勧誘を受けたイ・ダヒは、上品でこじんまりしたのが美徳だった韓国型美人から、完全に脱皮する西欧型美人だ。

2002年龍仁高2年だった当時、スーパーモデルとしてデビューすることになったイ・ダヒは、2年後キム・ジョンハクプロダクションのマネジメント部門に所属する。

当時超大型ブロックバスター級ドラマ『太王四神記』に出演するなどという考えは、夢にもなかっただろう。

キム・ジョンハクディレクターは、彼女の可能性を大きく認めていた。早くから彼女に目をつけておいて、何と2年に近い期間をアクションスクールへ通わせたのは、予め彼女をペ・ヨンジュンの護衛武士に使うためであったのだろう。

数多くのベテラン演技者が主・助演するドラマ『太王四神記』で、主人公のペ・ヨンジュンのキャスティングが決まるや、まさに2番目にキャスティングされたのが、イ・ダヒだったという点を推察しても明らかだ。

『太王四神記』の準備期間があまりにも長くなり、彼女が選択したのは多数のドラマだった。『太王四神記』で一気に話題をふりまいた彼女だが、視聴者たちが彼女に馴染んでいるのは、韓流ドラマで成功を収めたいくつかの作品に出演したためだ。

最も最近の作品は、2007年上半期に放映終了したドラマ『エアーシティ』。彼女はこのドラマでチェ・ジウの妹役で熱演した。さらに前に遡れば、タイと日本のロケで大きな話題になったドラマ『暴風の中に』に、助演で出演した。このドラマは当時『オールイン』に次ぐ大作ドラマであった。

またクォン・サンウとキム・ヒソン主演の『悲しき恋歌』にも出演したことがあり、ソ・ジソプ主演のフュージョン時代劇『千年之愛』などにも出演して、顔を知られたスター有望株だった

すでにこのような話題のドラマに出演しながら、演技力を身につけたイ・ダヒは、『太王四神記』で"カクダン"にキャスティングされた後、絶え間ない努力と鍛錬を積み重ね、熟練した剣術と槍術で談德(ペ・ヨンジュン役)を危険から守っている。

唯一登場する女専恣で、キム・ジョンハクディレクターが「あたかも中国のチャン・ツィイーを連想させる」という表現で期待感を現わし、大成が期待される俳優だ。

「大きい役をいただいて、肩が重い」と謙虚な彼女、これから彼女が成し得る大きい役に、とても期待される。